カンラン
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2002年11月05日(火) もみじ割り





職場で朝からもみじ饅頭が配られた。

机の片隅に放置したまま数時間を過ごしていたけれど

あるときを境にむくむくと

気になって仕方ないモードに入った。

まだちょっとからだも暖まりきらない午前10時半。

食べてしまおうか。

食べてしまおう。

もみじ饅頭は有名だけれど,

地元にいるとほとんど食べる機会はない。

先々月の奄美旅行にもおみやげとして持っては行ったものの,

私自身,最後に食べたのはいつだったっけ?

包みを開けるとぷぅんと漂う甘いにおい。

こげ砂糖のようなはちみつのような。

特に何も書いてないってことは

中身はこしあんだろうなぁ・・・と

真ん中でぱかっと割ってみると,

・・・あれ?

こんな色だったっけ,もみじ饅頭の中。

黒々としたあんこを想像していたのに

目の前に現れたのはグレイ?うす紫色?のこしあん。

ちょっと考えてから目の前の先輩に

「これ,こんな色でしたっけ?」と聞いてみると,

「うん。そうよ。」との答え。

へぇぇぇぇ・・・

私,今まで何を見て生きてきてたんだか。

そんな気すらしてきました。

そっか。

もみじ饅頭の中の色。

今度はしっかり覚えておこう。

次にいつかお口に入るその日まで。







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