カンラン 覧|←過|未→ |
すかさず 「ちょっと。あの 高いチョコ 取って。」 特に何も思わず言われるままに取り出した 食べかけのチョコレェト・バー。 お父さんが随分前に美術館で買ってきてくれたおみやげ。 チョコレェト・バー2つとポストカード1枚で¥1,000ぐらいするシロモノ。 ・・・うん。私は高いな,と思う。 自分ではまず買わない。 その 高いチョコレェト をお母さんに手渡しながらふと, 笑いがこみあげてきました。 その名称で思いっきり話が通じてしまううちの家族について。 もしかすると, うち以外でも 高いチョコレェト と呼ばれているかも知れないこのチョコレェトについて。 うん。 どうしてなかなかほほえましくてあったかいじゃないか。 ちなみにこの 高いチョコレェト , お母さんの手でぽきっと折られてまた冷蔵庫に戻っていきました。 すんごいおいしい! ってわけじゃなくても ついついもったいないような気がしちゃうからね。 というわけで, 今日も冷蔵庫のなかで眠る 高いチョコレェト 。
|