カンラン 覧|←過|未→ |
やわらかくてやさしくて繊細なイメージを持っていた。 花柄は好き。 大地に根を張って生きている花も好き。 けれど切り花のきらいな私は この季節,花屋さんの前で足をとめることもなかった。 昔,小学校の教科書に 女の子とお母さんとコスモスの話が載っていたのを うっすらと記憶している。 ふと足を止めた道ばたは立派なコスモスで 濃淡さまざまなピンク色に染まっていた。 まるで水草のように華奢に見えるその茎やその葉は ちゃんと緑で 地面からまっすぐそのからだをまっすぐに支え 私と同じぐらいの背丈にたくさんたくさんの花をつけていた。 好きな場所がひとつ増えた休日中日。
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