最近好きになったのとは別に、少し前から好きな「ヒデ」がもう一人いる。サッカーの人でもなければXの人でもない。 小林秀雄だ。 彼をヒデと呼んでいる人には会ったことがないが、私の中では彼もまた「ヒデ」である。 何故なら。 早瀬は小林秀雄×中原中也だから!(爆) 「初期文芸論集」(岩波文庫)はやはり、言い回しが独特だったり予備知識不足だったりで読み難いのだが、あちこちに笑えるポイントがあって面白かった。 「(そんなことでは)バルザックは印刷会社を眺めて気絶している筈だ」とか、爆笑モノ。かと思えば「いとおしくなるほどに自分を憎んだ心だ」なんていうダークな一文もあって、アタマが追いつかないのが非常に悔しいながらも、早瀬はヒデが好きなのだ。 頭がよくて戦闘的な人は大概好きだ。というか、頭のいい人は戦闘的にならざるを得ないのだろう。学があるかないか、は擬似相関でしかない。 まあ、人間、自分にないものを求めるということだ(笑) 先日、本屋でヒデの新しい全集を1冊レジに持っていっているおじいさんがいて、思わず「ヒデいいですよね!どんなとこが好きですか?!」とミーハーアイドルファンのような声をかけたい誘惑に駈られたものだった。
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