バレエでもなければ青銅聖闘士でもありません。(どうでもいいけどキャラ全員男にした「白鳥の湖」は、絶対考えた人ゲイだと思う) 正宗白鳥とゆー作家です。最近「何処へ」という彼の小説を読んで、なんかシンパシー(笑)を感じて、岩波文庫の「作家論」を読んでみたのですね。 なんか、好きになっちゃいそうですよ(笑) 全集読もうかな(笑) 彼の評論は面白いです。「これ褒めてないじゃん」とツッコミたくなること請け合い。漱石でも花袋でも、否定と肯定の両方を書くんですよ。「つまんないけど、ここがすごい」「でもやっぱりつまんない」みたいな(笑) この人、勉強家なんだと思います。「つまんないけど我慢して読んだ。なるほど、時代的に見ればここは優れている。でもやっぱり俺にはつまらない」という(笑) 結構言い方に容赦がないけど、少しでも「いいところ」を見つけようとする姿勢が好きですね。現在からすると議論が粗雑なとこもありますけど、評論をしながら創作者としての自分を常に忘れない、羞恥心をなくさない論の運び方が好きです。まあ、それ故に彼は大作家にはなれなかったんだとも思いますけど(笑) あと、彼の特徴としては、知り合いだったこともあって岩野泡鳴をやけに高く評価しているということが挙げられます。泡鳴の小説はねえ、「耽溺」をちょっと読んだんですけどねえ、ヘタなんですよ(笑) あの、タイプ的に面白いことは間違いないのですが、とにかく文がヘタで(笑)読みづらくて、白鳥の方がいいな、と私は思ったんですが、彼はかなり泡鳴評価しています。理由はねえ・・・たぶん泡鳴が「バカ」だからです(笑) しかもアレ、「迷いのないバカ」。コレに弱いんでしょう、白鳥は。「迷いのないバカ」というのは要するに、すこーんと突き抜けたタイプです。誰に何言われても気にしない、俺はこれでいいんだ、っていう。それが厭味にならないタイプ。たぶんうちのじい様みたいなタイプだと思われます(笑) BL系の方には結構いいネタだと思いますよ、泡鳴×白鳥(笑)(逆もアリ) 以下、「作家論」の中から印象に残った文章を引用します。
「さしたる修業もしないで、虚名と慾のために文壇へ出ようとヤキモキしている婦女子がこの頃は少なくないようである。」(P190)
ちなみにここは「腐女子」と変換しても可。アイタタって感じですか(笑) これ、昭和2年の文章なんですよ。70年以上経っても同じなのね(笑)
「しかし、私は一身を永遠の寄託の中に置くような心境には達していないし、将来も達せられそうには思われない。(中略)自分一人で山の中にいても、爪を尖らせて永遠というものを掻きむしりつづけるかも知れない。」(P315) 「私は自分の『人を殺したが・・・・・・』(早瀬注:白鳥の作品)を二たび三たび書き続けて、永遠を爪で掻きむしろう。古来の文学の縄墨はどうであろうと、それは私の顧慮するところではない。」(P317)
ここ、授業中に読んでたんですけど(笑)泣きそうになりましたよ。ずっと他の作者の評論をしていて、初めて自分の作品と創作に対する感情的な言葉がふっと出てきたんですが、それがすごく染みた。かなり冷めてて皮肉も言うけれど実は真面目な彼の評論の中に、ふっと出てきたこの部分が、とても好きですね。 ちなみに白鳥は小林秀雄にも一目置かれたとかで、早瀬は小林秀雄も要チェックなんです。何故なら、中也さんと(自主規制)
あ、さっき「子連れ狼」見ました。笑えた(笑) 何で刺客なのに子供連れてるんだ、足手纏いになるだけじゃん、と思っていたら、大五郎、パパがピンチのときにはアシストするんですよ(笑) 3歳で刺客のアシよ?(笑) しかも子役の子が、えらい眼の据わった凄味のある子で、こりゃあ将来大物の刺客になるぞ、と思っちゃう。面白いですなあ。父と息子の絆というのもJUNEちっくで好きです(笑)
|