早瀬の呟き日記

2002年09月11日(水) 天然艦長の受難航海記

だとばかり思っていた「コスモウォーリア―零」。8話まではそれでよかったのだが、9話にして唐突に勧善懲悪ジャンプ漫画みたいな展開に・・・え?何、これ・・・戦闘もの(「戦争もの」にあらず)だったの? てか、いつの間に敵がヘルキャッスルとかゆう要塞になったの? ゼロがハーロックと対立するのは「公儀のため」じゃなかったの? 講和条約を結んでるから機械化人は敵じゃないよーみたいな話で、それが実は真の平和じゃなくてじゃあ真の平和って何?みたいな話じゃなかったの?
単に地球(人)が守れればそれでいいってだけだったの?
どうやら早瀬、自分で本編の情報不足を(勝手に/笑)補いながら8話までを見ていたようです。だからそれなりに面白かったのか・・・? 何しろ9話の展開が唐突過ぎる。9話でいきなし地球連邦政府のやってること(機械化人の人間狩りへの荷担。この狩りの目的と主体もちゃんと調べてないよーな。)がわかったとして、急に矛先を変えられるほど器用だとは思えなかったんだが。こっちに持っていくならマリーナとの恋はいらんだろう。
こうなってくるとゼロの、クルーとテクノロジアとどっちが大事なのかあやふやな発言が気になるし、そもそもなんでテクノロジアがそこまで大事なのかわからない。だって、見てる方は「機械と人類の共存」がここでは達成されているらしい、ということしかわからないのだ。ゼロも同程度の情報しかない筈なのに、こんなんで命賭けられるか? 早瀬はできん。そんな曖昧な動機で戦争できん。
マリーナが「(敵と)話し合いはできないのでしょうか」と言ったとき「無理だろうな。今までの連中のやり方からして」みたいなことをゼロが言うけど、そんなに断言できるほど「連中」と戦ってましたっけ?
ついでに、ハーロックがゼロのことを「あいつは人の下で働くような奴じゃない」と言っていてこれまた驚いた。あたしはてっきり「自分が所属する公儀でしか動かない奴」だと思ってた(笑) 別にそれだって悪かないですよ。自分がしたいとは思わないけど、そういうお馬鹿な(笑)ゼロは嫌いじゃない。ただ、そういう男だから、ハーロックの討伐命令に忠実だったんだと思ってた。でなければ、彼は一体何のために「火龍」で宇宙に出る気になったんだろう? 少なくとも出発の時点で「今の地球政府は間違っている」みたいな意識はなかった筈なんだが。9話以降やたら「地球は俺達が守る」と主張しているところをみると、かつて司令官でありながら地球を守れなかったことの雪辱戦やってるだけなのか?
・・・うわ、やだ。つまんねえ(笑)
悪役美女のヘルマティア(白鳥由里がかなり無理してるのがいたたまれない)も、いいキャラだとは思うのに(冷徹。戦闘ものでは絶対に必要なタイプ)有機生命体を絶滅させるという動機を共有している所属集団は一体どこなんだ?
ゼロが艦全体の危機を避けるために「(中にクルーが残っている)ハッチを閉じろ」と命令を決断するシーンはよかったですけどね。ネモ船長(「ふしぎの海のナディア」)は即断してたが、ゼロはやはり苦しそうだった。可愛い(笑) やっぱりこの作品は「天然艦長の受難航海記〜皆艦長にラブラブv〜」として作った方がよかったと思う。設定は面白いのに、活かされてない。そこそこ面白いのは8話まででした。
どうでもいいが、デスシャドウ号の髑髏の旗がはためいているのも謎だ。
しかし、テクノロジアって確か「999」で鉄郎がネジにされかけた星じゃなかったか? この時代はまだ機械と人間が共生できてたの? とすると、ここでゼロやハーロックが頑張った意味は一体・・・。まあその後ハーロックは全然気にしてないみたいですけど(笑)


 < 過去  INDEX  未来 >


琳 [MAIL]