早瀬の呟き日記

2002年08月30日(金) 虫退治

夜中に居間に来た弟が悲鳴を上げた。ティッシュを片掌にべしべし畳を叩いている彼は、「アリ!アリだよ!」と言う。悪い眼を近づけて見ると、なるほど、アリがあちこちを歩いている。これは殺さなくては。(愛護団体の抗議は受け付けません)
ティッシュを片掌に、早瀬もべしべしやる。・・・が、なんか面倒臭くなってやめてしまった。だって、アリじゃん。何ができるってのさ。それに私の部屋2階だし。特に被害はないね。
という訳で2階に戻ってビデオとか見て、また下に降りてくると弟はまだ戦っていた。
弟は虫が嫌いなのである。あくまでもジェノサイドするつもりらしい。仕方ないので掌を貸してやることにする。暇だし。
弟:「1匹ずつ潰しても埒があかない。アリは巣に帰るから1匹を囮にして巣を見つけよう」
なるほど、いいアイデアだ。ということで、適当にちぎったお菓子をうろうろしているアリの前に置いてやる。
以下、早瀬兄弟の会話である。

「ふっふっふ。罠とも知らずにかかったな愚か者め」(アリに)
「貴様らの好きにはさせんぞ」(アリに)
「笑止な。所詮お前らは袋の鼠よ」(アリに)

ここんとこちょっと「聖闘士星矢」が2人のブームになってるんである。
とか何とか言っていたのだが、囮のアリは一向に巣に向かう気配がない。
もしかして迷ってんのか?
隙間に入ろうとするのでやむなく「ぷち」。
さて、弟曰く「どーも玄関から入ってる気がする」とのことなので、玄関先を見ると確かに巣穴らしきものが2箇所ほど。
弟:「水入れるか」
早瀬:「いや、ダメだ。熱湯か中性洗剤はどうだ」
弟:「入らねえなあ・・・」
早瀬:「・・・よし、ボンドだ!」

ボンドで巣穴を塞ぎながら、弟は呟く。
「殺生はしたくないなーごめんねー」
お前がやるって言ったんだろ!(笑)
最後に弟は一言。「またつまらぬ殺生をしてしまった・・・」
で、その甲斐あってアリは出なくなったんですが、翌日の夜。早瀬の部屋に弟が入ってきた。
「姉ちゃん、虫!変な虫!殺してくれ」
「何だよ、そんくらい自分で殺れよ」
「だって変なんだよ!気持ち悪いんだよ」
どれどれ、と行ってみると、ムカデみたいな足のいっぱいある奴で、体長は2センチくらい。なんだよ、こんなんかよ。
びびる弟を尻眼にティッシュで「ぶち」とやった早瀬に、弟は「うわ、なんて奴だ」。
お前がやれって言ったんだろ!(笑)


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琳 [MAIL]