小学生のときカセットブック聴いて文庫で読んだだけで、見たのは初めてだったりします。弟の友達が借りてきたのを皆で見ました。 いやあ・・・これ、どう考えても子供向けじゃないね(笑) 専門用語が何の説明もなしにばんばん出て来る(「ファンネルって何、サイコフレームって何」とお互いの断片的な情報を繋ぎ合わせながら見ていた)し、キャラの台詞もかなりに飛んでるというか、普通の会話が1→2→3と進むとしたら1→5くらいの回転だよ。でもやっぱり面白いですねえ。この設定や台詞回しを見る感じ、「W」は富野ガンダムの正統的な後継作品であり得たと思うんですが、途中で監督交代しちゃったからねえ・・・。 当時、子供心にクエスがむかついてシャアに「アンタ間違ってるよ」と思った憶えがありますが、その辺はそのとおりでした(笑) クエスには何度「何言ってんだこのガキは」と突っ込んだことか。アンタ言ってることめちゃめちゃやで、と。(でもきっと自分の中では繋がってるんだろうな・・・)そしてシャアにも(笑) シャアってこんなにマザコンだったっけか? ここに出てくる人たち、言ってることは大層だけど結局痴情のもつれというか私情だろ!と今更気付きました(笑) いやあ、シャアは悪いおっさんですね(笑) 古い男って言うかね。早瀬がこういう「私が粛清を行なう」系のキャラを好きになれないのは、「どうしてそれがアンタなの?」という気持ちが拭えないからですね。 地球人は愚かだ。うん、そうだね。 地球人は地球を汚染している。うん、そうだね。 だから、滅びなくてはいけない。うん、そうかもね。でも、だからってどうしてアンタがそれをするの? アムロは「それはエゴだ」と言い、シャアは「お前は愚民どもに力を浪費させられている」と言う。 しかし、「愚民」が存在しなければエリート(ここではニュータイプ)の存在意義も別にない訳で、力は力ではなくなる。というか「何故力に意味があるのか?」と言えば、それは他者に影響を及ぼせるということ以外にないのだから、他者に影響を及ぼしたいとさえ考えなければ別に力なんかいらない訳だ。 ギュネイはいかにも死にそうなキャラで気の毒でした。顔的には一番早瀬の好みなんですけどね。彼を見てると、男って、憧れの同性に対して素直に好きだと言えない(振舞えない)生き物なのかしら、とちょっと思ったり。それにしても面白いですわ。ファーストガンダムからビデオ借りようかなあ。 そしてEDテーマがTM NETWORKの「BEYOND THE TIME」だったのねえ。この曲好き。確かに「逆シャア」のテーマを言い得ている(笑) 「平和より自由より戦いより君だけが求める全てだから」だもん。 ジェネレーションギャップを感じたのは、「この声誰」「山寺宏一」「他に何やってる人」「エディ・マーフィーの吹き替えとか」「これ誰」「伊倉一寿」「何の人」「牧村香」と色々即答して「すげえ」と言われたことでしょうか。この世代の声優なら殆ど当てられるぞ、私くらいの年のオタクは。
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