また帰って来たロンドン日記
(めいぐわんしー台湾日記)
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2004年11月10日(水) |
【映画】 パルプ・フィクション |
【Allcinema Onlineより】
パルプ・フィクション (1994) PULP FICTION メディア 映画 上映時間 154 分 製作国 アメリカ 公開情報 松竹富士 初公開年月 1994/09 ジャンル アクション/犯罪
監督: クエンティン・タランティーノ Quentin Tarantino 製作: ローレンス・ベンダー Lawrence Bender 製作総指揮: ダニー・デヴィート Danny DeVito マイケル・シャンバーグ Michael Shamberg ステイシー・シェア Stacey Sher 原案: クエンティン・タランティーノ Quentin Tarantino ロジャー・エイヴァリー Roger Avary 脚本: クエンティン・タランティーノ Quentin Tarantino 撮影: アンジェイ・セクラ Andrzej Sekula 編集: サリー・メンケ Sally Menke 出演: ジョン・トラヴォルタ John Travolta ビンセント サミュエル・L・ジャクソン Samuel L. Jackson ジュールス ユマ・サーマン Uma Thurman ミア ハーヴェイ・カイテル Harvey Keitel ザ・ウルフ ティム・ロス Tim Roth パンプキン アマンダ・プラマー Amanda Plummer ハニー・バニー マリア・デ・メディロス Maria de Medeiros ファビアン ヴィング・レームズ Ving Rhames マーセルス エリック・ストルツ Eric Stoltz ロザンナ・アークエット Rosanna Arquette クリストファー・ウォーケン Christopher Walken クエンティン・タランティーノ Quentin Tarantino スティーヴ・ブシェミ Steve Buscemi ブルース・ウィリス Bruce Willis ブッチ
【Allcinema Onlineの解説】 監督デビュー作「レザボアドッグス」でも時制を越えた展開を見せたQ・タランティーノが、さらに大きく時制を交錯させて複数のエピソードを繋いだ異色のバイオレンス・アクション。強盗の計画を立てているカップルを導入部に、盗まれたトランクを取り戻そうとする二人組のギャング、ビンセントとジュールス。ボスの情婦と一晩のデートをするハメになるビンセント。ボクシングの八百長試合で金を受け取るボクサーのブッチ。誤って人を殺し血塗れになった車の処理に右往左往するビンセントとジュールス。ギャングのボス、マーセルスを軸としたこれらの物語がラストに向けて収束していく。錯綜する時制の処理は思ったほどのまとまりではないが、スピード感溢れる暴力描写と、与太話で構成されるセリフの数々は充分に面白い。2000年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールに輝いたこの作品で、タランティーノ節は完成された。個性溢れるキャストも大きな魅力だが、実質上の作品の主役ビンセントに扮するトラヴォルタが、それまでのブランクを吹き飛ばす存在感で素晴らしい。
【俺のかんそう】
この映画、今年の春に うちのクラスメートの友達と映画の話をしている時に
「パルプ・フィクションは見たことある?」
って彼が言い出したのがきっかけ。
「いやぁ、名前はよく聞くよね。有名な映画だよね?」
などと返事していたら
「え?? 見たことないの? 絶対見てると思ったよ」
やたらとがっかりした様子(笑)で、そんなにいい映画なのかと問うと
「この映画を見てるかどうかは、一種の『常識』みたいなもんだよ」
と興奮して語り始めたので、なんか妙な気分になった。 だいたいこいつの口から、たかだか映画ごときのことで 「常識common sence」なんてことばが出てくること自体が おかしかったけど、実際この映画を見てしまうと 彼の発したことばのおかしさが、 映画を越えて、どこかしらこっけいでさえある自分の中で 最後にはつながったしたような気がした。
日本に帰った時にレンタルで借りてきてみることにしたのだけど、 なぜか「日本語吹き替え版」以外は貸し出し中で、 久しぶりに、外国映画を日本語吹き替えで見た。
うーん。 なんなんでしょう? まいっかっという感じで借りてきた吹き替え版だったけど、 結果からいうと、これは日本語吹き替え版を見て正解だったと いうほかない。 とにかくサミュエル・L・ジャクソン役の吹き替えがすごくて 一時間ぐらい思考停止状態になっていた。
「ねぇ、この調子でこの映画2時間も続くわけ??」
と、目を白黒させながら聞く俺に、 以前この映画を見たことのある相棒のマキリは そばで料理を作ってくれながら
「そうだねぇ。だから、なんでをわざわざこんな映画見たがるのか、、、」
という感じ。 でもそう言いつつも、この人、 「レザボア・ドッグズ」が大好きで、 昔、ロンドンのレスター・スクエアにある格安映画館 「プリンス・チャールズ・シネマ」にこれを見に つれていかれたことを思い出すよ。 で、彼女は「パルプ・フィクション」はあまり好きではないらしい。 「『レザボア・ドッグズ』とどこが違うの?」っていじめたくなる(笑
さて、パルプ・フィクションだけど 話も佳境に迫る頃、サミュエル・L・ジャクソンの吹き替えが 特に、あの聖書の一節を繰り返すあの調子が、 もう、俺にとってはどうしようもない程気持ち良くなっていた。
「おまえにぴったりのことばがある。 いいか、よく聞いとけよ。 羊がどうのこうの、、、、。(笑 その時、神は言った、どうのこうの(笑」
よく覚えてないんだけど(笑)、そして
「いいかぁ、よーく耳の穴かっぽじって聞いてろよ。」
みたいなことを、実際は言ったかどうかわからないけど、 もう俺の中では、ほとんど、昔の香港映画 「ミスター・ブー アヒルの警備保障」のような 広川太一郎のすごいアドリブばりにおもしろかった。
というのも、海外生活が長く、 日本語の吹き替え版って言うのがすごく久しぶりで、 ものすごく新鮮に感じたんだと思う。 そう考えると、日本に帰った時は、できるだけ、吹き替え版を見よう! 「レザボア・ドッグズ」も吹き替え版で見たらかなりおもしろいかも(笑
あ、そうそう。 で、このサミュエルが、最後に本当に「足を洗って」しまうあたり。 なんかかなりいけてるような気がする。
最後にまじめにひとこと(笑 人はこういう風に、人からみれば意味不明なことをきっかけに 全く変ってしまったりするわけだね。 「変りたい。変りたい。でも変れない」 って言う人が、ある時突然、 急に寡黙になったり、急におしゃべりになったりして、 本当にそれを実行してしまう。
おれは、そうだな。 彼の変化をモデリングしてみようかな。 そういうところが、素朴で、素直でかわいくて、 そして、すごくダサくてかっこいいのかも知れない。
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