また帰って来たロンドン日記
(めいぐわんしー台湾日記)

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2004年05月15日(土) ダブルデッカー

 最近ロンドンで見た珍しいもの。ラッセル・スクウェアのそばのバス停で、エンコして動かなくなった旧型のダブルデッカーdubbledecker(2階建てバス。旧型は車掌が乗車し乗降のための扉がないので、都心部では信号や渋滞で止まっているバスに自由に乗り降りできて便利。ただ急に動き出すので安全は各自で確保する必要がある)がレッカー移動されていくところ。

 次の日に同じ場所で同様の旧型ダブルデッカーの塗装が違うものを発見。普通はお決まりの赤だが、このバスは銀色。よく見ると25年前の女王即位25周年(silver jubilee)の記念塗装。だから銀色なわけだ。ただ表示が回送になっていたので、何かの貸し切りで運転されたあとだったのかも知れない。ちなみに2年ぐらい前に女王即位50周年の記念行事があって、ハイドパークでバンドや歌手などが出て盛大なイベントがあった。その時はピカデリーの通りが歩行者天国となり、最後はなんとも見事な花火がこの式典のフィナーレを飾った。この時は俺は日本大使館の側から花火を眺めたけれど本当にきれいだった。ちなみにこの50周年記念はgold jubileeといって、金色に塗装したバスがロンドン市内を走った。

 この赤い二階建てのバスはロンドンの象徴的存在だが、たてに長いので急カーブを曲がる時にひっくり返らないのかなと思ったことがある。イギリス人から昔聞いた話によると、横に倒れないかどうかちゃんと実験して造っているらしく、かなり傾けても転倒しないらしい。そういう話をしてくるところがまたイギリス人らしい。(笑

 去年から都心部における「渋滞税congestion charge」が導入され、中心部のバスの運行がだいぶスムーズになった気がする。渋滞税の適用される区域にはいる道路には赤字に白抜きの「C」の表示が出て、この区域にはいるには市内の商店などで渋滞税の支払いをしなければいけない。

 ロンドンのバスは去年あたりから運賃の改定と同時に切符のシステムが変更された。以前は(と言ってもちょくちょく変更されているので詳しくは覚えていないが)ゾーン1内では1ポンド。それ以外では70ペンスだった。(もっと昔はゾーン1とそれ以外のゾーンをまたがって乗車する時、1ポンド20ペンス払っていたような気もするが、、、記憶違いかな)。ナイトバスは1ポンド50ペンスだった。

 去年の9月に台湾から帰ってくると、料金はゾーンに関係なくすべて1ポンドになっていて、ナイトバスまで1ポンドに値下げされていた。驚いたのは、乗降をスムーズにするためにゾーン1内ではバスの中で切符の販売をしなくなったこと。おかげで都心部ではバス停に切符の自動販売機が設置され、バスに乗る人はあらかじめ切符を買って乗ることになった。

 しかし、ここはお決まりのロンドン。お金を入れても切符が出てこないとか、販売機自体が故障していて切符が買えないということに出くわす。しかもこの販売機、紙幣には対応していないので、小銭がない時にはバスに乗れなくなってしまった!!

 こういうトラブルを避けるために、俺はsaver ticket(セイバー・チケット)という回数券を利用している。昔は地下鉄の駅で売っていなかったのだけど、最近は売るようになったらしい。この前ラッセル・スクウェアの駅窓口で買おうとすると「すいません、今売り切れてます、、、。」うーん、いかにもロンドンらしい。

 そういえば、旧式のダブルデッカーを使って「パーティー・バス」とかいって、どんちゃん騒ぎをしているバスを見ることがたまにあったけど、あれはロンドン交通局が運営しているのだろか?


倉田三平 |MAILHomePage

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