黒武日記
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 二人は離れないようにしよう・・・。
2005年10月22日(土)

 映画『ブラザー・グリム』とうとうTVCM始まりました。
ポスターも張り出されてますね。それにしても、『グリム・ブラザーズ』
じゃないのはどうしてなんでしょうか・・・。
かの有名な配管工のヒゲ兄弟みたいな名前になるからいやだったんでしょうか。っていうか、薄い本が出されたらヒゲとオーバーオールでグリムブラザーズに一回はなってるんじゃないのか・・・。グリム兄弟は、兄さんがバリバリもりもりなので、マリオはヤーコプだと思います。ウィルヘルムはルイージで。でも、兄はピーチ姫に興味ありません。そちらのほうはルイージの専門です。この兄弟おもしろいなあと思えるものとして〜、流行からずれていると思えるエピソードがあるんです。アンデルセンが隣の(今のね)国のデンマークで童話集だして有名になりお隣のドイツでもとっても有名になってたときアンデルセンは一足早く有名にもあり学者としても大変権威のある二人にファンレターまがいぐらいの手紙をだしたところ・・・グリム兄弟は本気でアンデルセンを聞いたことも見たこともなくて、また正直にそれをアンデルセンに言ったものだからアンデルセンはかなりショックをうけたんだってさ・・・。アンデルセンもさー・・・それなりに自分に知名度がでてきたから、そろそろ口を利いてもらえるし、あわよくば仲良くなってお話したいな!!と思ったんだと思うのよね。なのに、「どこのどなたかは知りませんが〜」みたいな慇懃な態度で不思議がられた日にはちょっと切なくもなるよね。でも、その後グリム兄弟とアンデルセンは交流がうまれて、手紙のやりとりをし、アンデルセンはドイツに旅行の際二人にあって語りあったそうだよ。

 グリム兄弟。兄の方が長生き。弟の死に半身を失ったと猛烈に悲しんでます。なんかもお訳分からないほどに仲がよくて周りもそれを容認してたのが面白いですよ。ほんと。「長く続いた学生時代、私たちを迎えてくれたのは一つのベッドと一つの部屋でした。そこで私たちは同じ一つの机に座って勉強しました。その後、大学時代に二つのベッドと二つの机が同じ部屋にあり、それ以後の人生においても、相変わらす二つの仕事机が同じ部屋にありました。そしてとうとう最期まで、二つの部屋は隣あわせで、いつも一つ屋根の下で財産や書籍を全面的に、誰にも邪魔されず持続的に共有していました。」貧しかったころに同じベッドを使った云々ってのは、貧困のなかにあってそう珍しいことでも時代からしてないと思うんですよね。でも、どうかしてるのは二つの部屋をそれぞれの家具をもってからも寝食を同じところでしてるところですよ。プライベートが確保できる状況でそうしない謎。結婚しても、大学教授になっても同じ部屋で仕事をしなけりゃならないのか?
散歩が習慣で二人は同じ公園をそれぞれに散歩してたそうですが、でも結局一緒にかえるんだから仲良しですよ。グリム兄弟上の二人の他に下に弟と妹が一人づついるんですけども、下のふたりも上二人の仲良しぶりは「あはは、又やってる」ぐらいの反応でして。弟は画家なんで「グリム童話」の挿絵を描いたりしてて、兄弟全員で協力してグリム童話はつくられたんだなあ〜とつくづくなんですけども、弟は外から兄二人を見守ってるスタンスですよ。二人をセットでよく絵に描いて残しています。妹もしっかり行政区間長官の家に嫁入りしてるよ〜。妹は兄二人のべったりぶりをどう思ってたんだろうか・・・。
 ウィルヘルムの息子。つまりはヤーコプの甥をヤーコプさんは可愛がってたようですよ。三男のペン画で甥を膝にのせてゴハンを食べてるらしきヤーコプの絵があるんですが、心温まる絵ですよ。この甥っこが言うにはヤーコプさんは臨終の際。「彼は一瞬意識を取り戻し、・・・彼はそこにあったヴィルヘルム(弟)の写真を突然つかみ、健康なほうの手ですばやく、目の間近にもっていき、しばらくそれを眺め、それから毛布の上にそれをおきました。」と、以上なことがあったそうで〜・・・ホント不思議な兄弟ですよ。何故誰も注意の一つもしないのかがわかりませんよ。お墓も二人の希望通りにお隣同士にあるんだよ。周りもそれでいいのか・・・。





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