黒武日記
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 坂本編
2004年12月22日(水)

 
 坂本竜馬をなんとなく調べてみました。改めてへ〜。しかし、今気になっている「カステラ」についての記述がなんと、坂本竜馬の妻おりょうさんの覚書に!!日本初の新婚旅行をしたと名高い二人ですが、のんきにハイキングに山に上ったときの事、「山におにぎりは良くないのでカステラを持たせてくれました」というくだりがあるそうなんです。モーツアルトがカステラを好きかどうか答えは風の中ですが、竜馬とおりょうは新婚旅行先の山登りでカステラを昼食にしたという話は確かなようです!!(しかし、山ににぎりめしがいけないとは、どういう理屈なんでしょうか。遠足のお弁当はおにぎり☆という常套が覆されるかもしれない!!お弁当箱にみっしりのカステラ!!思うだけで物凄い口の中がパサパサします。)
 


 坂本竜馬→サックス。土佐出身の自然児。人を引き込むカリスマと絶妙のタイミング、柔軟な発想(以上歴史読本坂本竜馬宣伝文より。しかし、一番気になるのが「一枚もってると大変便利坂本竜馬を取り巻く関係図」)。新撰組設立前の近藤土方がGST交響楽団(グレート・将軍・徳川の略さらに略してG響)を聞きに行った帰りの事だった。「歳よぉ、おめえいい加減しねえと刺されるぞ。そもそもナンパって最近ひっかかる女なんているんか〜」などと、日ごろの土方の行いついて小言をいう近藤に、せっかく二人でコンサートに来た帰りに、女とちょっと食事をしたりいちゃいちゃしたりここでは言えない事をしたりしたことを話題にしなくてもいいじゃないかと土方がお冠だったころ・・・物凄い人だかりが道端に出来ているのに遭遇。言うまでも無く坂本竜馬その人のストリートライブであった。ジャズ・ブルース・クラシックとジャンルの垣根を越えた幅の広さと確かな実力。音響の良くない雑踏の中にあっても竜馬の音は光っていた。感動する近藤。思わず前にならべてある録音状況があからさまに悪そうなお手製レーベルのついたカセットを購入するのだった。いそいそと家に帰るとさっそく押し入れからカセットデッキをひっぱりだし正座で聞く近藤と約束したわけでもないのにお泊り態勢に入って風呂を使ってあとは寝るのみ(つーかもう布団にはいってる)の土方の間に流れ出す坂本のサウンド・・・。「いいですか〜みなさん!人という字は人と人がぁ〜支えあってるす・が・たをぉしていま〜す!」ものすごいデジャブだった・・・。
 昨夜、某学校の3年B組担任のモノマネと思しき出だしからはじまったテープはあの後も延々と某長髪先生の名台詞を時に生徒の台詞を(声色を変えて)交えつつ流し続けたのだった。さんざん嫌な思いをしたにも関わらす近藤は次の日、坂本を探しにゆく。人のいい近藤は何かの間違いだろうと思ったのだった。
「まっこと悪いことしたぜよ、わしゃ近目じゃき間違いてしもうたがよ。」といって改めて渡されたのはMDだった・・・。どれだけ近眼なんだってはなしだが、突っ込み担当ともいうべき土方がこの日は居なかったので苦笑いしつつ近藤は坂本の演奏の感想を素直かつ実直に述べるのだった。坂本に誘われるまま名曲喫茶「寺田や」に行くことに。音楽談義をしているうちに坂本竜馬という男、只者でないことが明かされるのだった。某音大に入学上京、在学中から注目をあび舞台に出演破竹の勢いであったが、教授の勝海舟と意見が対立、そこで己の音楽のあり方を180度転換一からの出発の必要性を感じることとなるのだった。そんなこんな言いつつ、考え事をしたい理由もあり卒業後郷里に帰り土佐フィルに入団。本人は充電期間中なんて嘯いていたが、勝のとく日本オーケストラ界の改革案はとてつもなく竜馬を魅惑して止まないのだった。竜馬はサックスとサックスケースをトランク代わりにお気に入りのものを詰めて旅立つのだった・・・。日本オケの夜明けを夢見て・・・な〜んて事を物語調に語る坂本の話を近藤は散々に聞かされるのだった。少々あきれたものの竜馬が日本中のオケをもっと世に広く知らしめるためにという志を持ちながらゲリラ的といえども日夜努力している姿に近藤は胸を熱くし、自分も勝海舟という傑物にぜひ一度会ってみたいと思うのだった。

 坂本ネタ・・・奴はちょいと出てくるくらいじゃないとややこしすぎます。つーか「竜馬がゆく」もろくに読んだことない幕末ファンとは名ばかりな駄目人間です。
というか竜馬の奴、勤皇党で尊王攘夷を叫んでいたかと思うと、勝の口車にのって神戸で海軍学校やってたり塾の塾頭やってたり、薩摩屋敷に住んでたと思ったら亀中社中とかいう土佐脱藩浪人と海援隊の元になった会社たてたり、そんでもって薩摩と長州あいてに西洋武器を密輸してたかと思うと、万国公法ぜよ!とか叫びながら薩長同盟をお膳立てしてたり、もう何が目的なのか・・・。やりたいことやっただけくさい・・・。

 坂本竜馬は土方歳三と同じ歳なんですよ〜。共に兄弟たくさんのなかの末っ子生まれですぐ上にお姉さんが居ます。竜馬がお姉さん子ってのは、有名ですよね〜。しっかし彼一番上の歳の離れたお兄さんのほかは三人とも姉さんだったようです。ただ、母親が竜馬が12くらいの時に亡くなってる事情もあって乙女姉さんは竜馬が不憫だったんでしょうか、つきっきりで鍛えたそうです。「竜馬がゆく」での乙女ねえさんと竜馬は大変おもしろいですよ。あと、姪の春猪ちゃんもかわいい。姪といっても竜馬とは8歳差、妹みたいなんだな〜。だけど悲しいのが坂本家は藩の尊攘派弾圧が苛烈になったり竜馬の存在がでかくなったりとあって家族が処刑されるという悲劇にまで発展するんですが、土方家はそう考えると賊軍の汚名を着せられてもましでした〜。とりあえず殺されたりしてないし。
 土方家は上に三人の兄ちゃん上に二人の姉ちゃんとどめの末っ子でした。この家族結核がついてまわる家で、家族全員死因が結核だとか。土方結核説もあるくらい。この病気のために歳三さんが母上のお腹の中にいるときに父上はなくなってます。まさに忘れ形見。続いて、4歳のとき姉の周が16で亡くなって、6才のとき母親が亡くなります。もう、たて続けの不幸です。
歳三11歳のときの奉公ですが、あれはちょうどすぐ上の姉ノブが佐藤家に嫁に行った年らしい。奉公人は居たけど女の肉親が家にいなくなるってのも奉公にだされる原因だったのかなあ〜なんて思います。一番上の為次郎とは23歳、次男喜六とは17歳差だから当然のように甥姪がいて立場微妙だったと思われる。まあ、仲良くやってたらしく甥姪を風呂に入れるのが歳三さんの仕事だったりもしたらしい。それにしても可愛がられてたんだなあ〜とつくづく思う。18歳で女性問題を起こしてからは流石に実家にいずらくなったものの、今も歩いていける距離に姉の嫁ぎ先で寝起きしてるんだからお坊ちゃんだよ。ノブさんの夫彦五郎さんが一番歳三に影響をあたえたんじゃないかって言われてるらしいですが、そうだろうよと私も思います。
大河ではなんかいつも酔っ払ってるみたいな人ですけど、写真をみてもなかなかにキリリとしてる人です(その写真、ひきしまったちょいといい男でやさしそうにも見える)。明治には郡長もやってたらしいし、つーかそもそも宿場の名主みたいなもんだったらしいし時代の波に乗りまくって農民だけど剣術道場たてて近藤家に教授してもらってんだからただもんじゃない。そもそも剣術はじめた理由が宿場で火事があったときお祖母さんを火事場泥棒の浪人に殺されたらしいんですね。で、こりゃヤバイわってんで電光石火の行動力で道場まで建てた。こういう行動力は歳三とにてる。彦五郎さんは歳三の従姉妹にあたるんですよ〜。当然子供の頃から交流があったと思われ、無茶な夢も聞いてくれたんじゃないでしょうか。尊敬できる兄貴ってかんじだったんじゃないでしょうかね。
なによりも、土方家佐藤家の人達が明治になってからも物凄く歳三のことを懐かしく慕わしく思ってたようなんですね。近所の人達が京都でのおっそろしい評判を聞いてもにわかには信じなかったって話だし、郷里の人にはあんまり悪がきだったって評判は実際はあまりなかったってんだから、普通の元気な子供だったんじゃないでしょうかね〜ただ頑固で夢見がちだったかもしれませんが。近藤さんの方がむしろ15歳で強盗を追っ払ったとか、ガキ大将だったけど年下はけしていじめなかったとか証言があるようですよ。
 拙者、土方さんは嫉妬深くても白黒つけるし、ネチネチしてるくせに根本的に明るいところがあるのがよいなあ〜と思うんですが。そういったいいところってのは郷里の人達につくってもらったもんなんじゃないかな〜って思いますよ。新撰組みたいな生きるか死ぬかの世界海千山千があつまって来たと思うんですが、そういうのに比べると結局飢えを知らない土方ってのはお坊ちゃんでそういうことを乗り越えてくってのもどんなもんだったろうかと思うよ。
 大河関連で近藤は皆を愛せる、土方はたった一人を愛した。みたいなことが語れててさ〜、土方怖いよね・・・そういうとこさ。ベルバラとかの方がわかりやすいよ・・・。なんだかんだいって最後オスカルはアンドレのところにくるからさ〜。ありゃオスカルが女だったからな・・・当然の帰結だったわけですが〜。(つーかなんでベルバラをひっぱってくるのかね私)土方のめっちゃ根底のところでは切り替えが出来ないところも男らしいのかな〜とも思うんですが、なにか不毛で切ない・・・。まあ、愛されてないわけじゃないからいいんですけど。
 流山脱出後近藤の助命に失敗した土方はそのまま幕軍と北上、宇都宮で戦した(大河での土方のラストシーンはここですね。)んですが、そこで足の指(左右は不明)を撃たれて、その後温泉地で五ヶ月も療養してるんですよ。ここで、近藤の処刑を知ったと思われるんですが、五ヶ月という療養期間の長さが土方の迷いだったのかなんなのか気になるところですね〜。


 いや、すんません。ながなが歳三ガタリでした。






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