Dance日記帳
モクジキノウヨクジツ


2007年03月13日(火) 無い物強請り

本日のBGMはネットラジオ「Soulful Smooth Jazz」。
日中からずっと流したままのことが多い。

さて、週明け。
休みの月曜は朝から車を飛ばして川崎の親友宅へ。
彼女は先月新しいマンションを買ったばかり。新居祝い。
彼女はライフスタイルや、好きなものなどに可成りの拘りがあるので、新居祝いを勝手に用意するよりもズバリ「一緒に買いに行こう」というのがベスト。
10年以上の付き合いだからこそ許される祝いの方式。
彼女のお気に入りインテリアショップIKEAへ。
いかにもスウェーデン。広い。安い。北欧デザイン!
彼女のお祝いを買いながらも、見事脱線して欲しいものをカートに投げ込む始末。
だって、脚付きのアイロン台が¥350。買わないほうがおかしいでしょ。今まで100円ショップで買った小さなアイロン台で悲鳴をあげながら浴衣にアイロンをかけていた私にとっては夢のような商品だ。
さらにはどさくさに紛れて、スタジオで必要だったプラスチックケースだのも買い漁る。
嗚呼、仕合わせ。
心残りだったのは、食材コーナーで見かけた「ダブル クリスピー クッキー」がダイエット中で購入できなかったということ。ホールウィートのサクサクしたクッキーにチョコレートがサンドされ、さらに片面にミルクチョコがかかっているやつ。今思い出してもヨダレが出る。

彼女が結婚をして、子供が生まれたため、わりと近郊に居ながらも、なかなかゆったりと会う機会が作れない。
でも、こうして年に何度かでも会って一緒に食事をしたり、昔話ができるということは仕合わせなことだと思う。

私にとって、親友と呼べるほとんどの存在は、年に何度か会えるかどうかの人ばかり。
然し、過去、若い時期に、其れこそ朝から晩まで連んでいたり、恋に仕事にと沢山のことを共有し共感してきたからこそ、こうして現在頻繁に会うことができずにいても「絆」はきちんと保持できているのだろうと思う。

レッスンの時、MDSのメンバーのひとり(主婦であり母である)に「専業主婦って憧れるなぁ」と漏らしたことがある。彼女にとっては私のように踊り続け、自分のスタジオまで持つようになった人こそ「夢を叶えた人」であり、羨ましく思える対象なのだろうが。
隣の芝生は果てしなく青く、無い物強請りは限界を知らない。
我が儘勝手、独りで好き勝手に生きてゆくことは誰だって、幾らだってできることだろう。だが、人と出会い、自分以外の人を大切にして「家庭」を築いてゆくことは独りの力でできることではないのだから、本当に凄いことだと思うのだ。ましてや、子供を産み育て、女性としての王道をきちんと歩む彼女たちは素晴らしいと思うのだ。

新居で鮭を焼く、妻として、母としての親友の姿は美しく誇り高いものだと思えた。
私には作り得ない何かを彼女は着実に形にしてきているのだ。
いつまでも、其の仕合わせな笑顔で居て欲しい。私もお裾分けの笑顔を戴こう。


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