Dance日記帳
モクジ|キノウ|ヨクジツ
どうにか洗った衣装も乾き、明日には「また次の機会に…」と衣装箱に収納され、全ての幕が下ろされることだろう。 まだ舞台を終えて1週間も経過していないというのに、まるで其れは何年も前にあったことのように懐かしく思えるのだ。 此処らで姿勢を正し、深呼吸をして、舞台の終成を受け止めようと思う。
実は、私は、何時までも物事を引き摺る習性がある。 終わってしまったことを、あれこれ考えては腐ってしまう。 「もっと練習しておけば、間違うことはなかったのに…」 「あの時にこうしていたら、あんなことにはならなかったのに…」 しかし、こうして毎回思うことは、「後悔先に立たず」ということだ。 もっと努力も工夫もできた自分が過去にあったことを認める度に同じ格言がグルグルとまわるのだ。 何十回舞台に立っても同じ。
火曜日のオープンクラスはさすがに舞台に出演したメンバーは踊り漬けだった日々に疲れ切って、レッスンには来ないのだろうな…と思っていたら、次々とレッスンに来るので驚く。 今回のメンバーはカナコ先生が過去の発表会で言った「本当の踊り好きは舞台が終わった後にレッスンに行くものだ」ということを私に再認識させてくれた。 そして、ひとつの峠を一緒に越えた仲間というのは、ある種家族のようになってしまっていて、顔を見るだけで安堵するようだ。 差し詰め、MDSは「ダンスの実家」みたいなものだろう。 でも、そう在りたいと思うのだ。 舞台を応援しに来てくれたOG&OBたちも(そもそもダンススタジオにOGだのOBだのがいるのってウチだけかも?)「また近々レッスンに行きます」と言ってくれるのだから有り難い。 いつでも戻っておいで。 行き場がなくなった時。 ふいに踊りたくなった時。 ふとした時にMDSのことを思い出したら、ふらっと立ち寄って欲しいのだ。 半ば、実家の母の気分だ。 正月と夏休みだけじゃなく、思いついたらふらっと戻ってくれれば嬉しいのだ。 いつだって此処にいる。だから、いつだって遠慮なく戻っておいで。
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