Dance日記帳
モクジキノウヨクジツ


2006年06月09日(金) 粒々辛苦

稽古へ。

私にとっての稽古は「単に楽しくワクワクするもの」では決してないのだろう。そして、師匠と向き合うことではなく、自分自身の甘さと向き合って、徹底的に自分を鍛え抜くことを「稽古」なのだと思う。
趣味だろうと、関係ない。
其れを通して、初めて見えてくるもの、感じてくるものがたくさんある。

毎度のように、稽古をしている最中は「もうやめよう」という気持ちでいっぱいになる。
腰も膝も痛くて、思いどおりに動かない自分の体が疎ましく、本当に苦しくて堪らないのだ。

自虐的と言われれば、確かに其の通りかもしれない。

この週に一度の稽古の時間が本当に純粋で、心研澄まされる。
怒鳴られれば怒鳴られるほど、今していることだけに集中し、雑多なことを全て忘れ去る。
ひとつひとつの動作、指先、つま先に思いを込めてゆく。
少しずつ、自分の体が浄化されてゆくような気分になるのだ。

***

昨日は親友の誕生日を祝いにでかけた。
久しぶりの遠出で横浜へ。

育児真っ最中の彼女の姿は、既に立派な母親。
私と言えば、彼女と出会った頃とは何一つ変わらず、全く大人になっていないことを実感して寂しく思う。置き去りにされたかのような気分なのだ。


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