使おうと思っていた、冷蔵庫の卵棚にあったガーリックがだめになっていて、
　珍しくスーパーに買い足しに行く。
　一度帰ると、二度出るのがたまらなく面倒なはずなのに。
　￥300だけ持って。

　国産ガーリック￥298。
　あぶなー。
　ぎりぎり。

　袋も持っていなかったので、ガーリックと￥2をそのまま握り締めて帰る。
　野球のボールのように。

　帰る道すがら、浮かれた若者が、日常を吟じていた。
　「吟じます！」とか言って。


　今日は朝から出張の予定だったのだけれど、出張に持っていくはずの資料を
　全て職場に置いてきたために、朝、一度職場に寄ってから出張先へ。
　1h程早く出る。

　誰もいない職場は、いつもと違って見えて。
　静かで。
　ものすごく仕事がはかどりそうだった。
　落ち着く…。


　やっぱりわたしは、ひとりも好きなんだ。
　…知ってたけど。


　MOVIEmemo。

　○いのちの作法　★★★☆☆

　世の中は春休み、子どもが浮かれまくっているというのに、この激渋のselect。
　人を入れる気なし！（と思われても仕方ない。）
　さすがだ…。

　記録映画としての作り（流れや切り取ろうとしていた映像）は、イマイチ
　好みじゃなかったけど、映っていた老人の表情のいくつかは、素晴らしく
　輝いていた。
　神々しい。
　長生きするって、やっぱりそれなりの凄みが出るなー、と。

　そして、特養の園長さんの顔つきや、老人に話しかける佇まいがものすごく
　好みだった。
　男の人としての好きなのか、被写体としての好きなのかがごっちゃになった。

　でも、いい顔してた。


　数ヶ月振り（多分正確には2ヶ月振り）に自炊復活！
　やっぱり、食べ物がちゃんとしてるって基本だなー。
　味噌汁まで作って、4品の晩餐。
　野菜たっぷり。


　お日様に干した洗濯物も畳んだ。
　部屋に散乱していた紙類を少しずつ処分中。
　大量にもらった野菜を少しずつ食して、冷蔵庫をきれいにする。
　音楽を聴く。
　マンガを読む。
　髪を切りに行った。

　こういう日常がとても大切で、それを守ることができれば、他のたいていのことは
　何とかなる。
　それ以上のものもいらない。
　お金も余分にはいらない。


　キャリアウーマンにはなれないな。
　所詮。
　そんな頑張り屋さんにはなれない。
　こうやってのんびりぼんやり過ごすことが１番。
　他に何もいらない。


　ようやくそういう日々が帰ってきた。


　酔っ払わないと電話をくれない人からもメールが来た。
　わたしもちょうどメールしよー、と思っていたところだったから、それを
　正直に書いた。
　正直以外目指さない。


　梅酒が美味しい。
　酔っ払ってふわふわしながら夜桜を見に行きたい。
　月もきれいだ。
　こういうのを朧月夜って言うのかな…。


　♪BGM／Saigenji　AL.『Medicine　for　your　soul』

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