月。
DiaryINDEX|past|will
昨夜 彼に2年ぶりに逢った
彼は一緒に居るときには必ず 私が気付かないうちに左手薬指の指輪を外す
それは昔と変わらなくて うれしかったけれどせつなかった
逢わなかった2年分の出来事を話す私を やわらかな笑顔で聴きながらずっとみつめるところも 変わらないまま
私は彼を愛していると言えるけれど 彼のすべてを奪い取りたいとは思わない
それは強がりでもなんでもなくて このかたちが彼と私にはあっていると思うから
あのひとに無視されたまま随分と経って 不安で不安で たまらなかった気持ちが 彼に逢ってギュウと抱きしめられたら 安定した
逢えてよかった
だから今日は あのひとのことを せつなく想うこともなかった
しばらくは大丈夫
|