月。
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2002年10月30日(水) 長い一日。

兄が言った言葉が
頭から離れない

何か足りないと思った
あ、伯父さんに挨拶し忘れてるって
そうか、今日は伯父さんの葬式だったんだって

私にとっては
20年ぶりの伯父の姿は
まるで夢を見ているようで
現実味がなかった

そんな話を
したいと思ったのは
たぶん 声を聴きたいと思ったあのひとで

素直に甘えられるほど
私はあのひとのことを知らないのに

だけど
やっぱり声が聴きたくて
電話を掛けた

のんびりとした口調の
あのひとの声を聴きながら
少しだけ落ち着いた

思いは半分も
伝えられなかったけれど


杏 |MAIL

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