月。
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ほんとうのことを告げると ポツリと彼が言った
「そんなことで全てを諦めてしまうのは違うと思う」
そんなことなの そんなことで流してしまえるの そんなことで流してしまって良いの あなたにとっては所詮「そんなこと」なの
心に溢れる幾つもの疑問符をそのままに 私は彼のぬくもりに包まれて眠る
「子ども欲しくないの?」 「うん」 「どうして?」
芽生えた生命を 愛おしいと思えなかった私に そんなにストレートに聞かないで
ほんとうだったら 私は此処に居なかった
あなたに抱かれることも あなたを憎むことも なかった
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