月。
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昨日の雨が嘘のように 今日は快晴
送別会は夜明けまでだった
泣かないように 泣かないように 頑張った
いつもより余計に はしゃいでいた気がする
離れた場所に座っていても 時折、あのヒトと目が合った あのヒトは心配そうに私を見る
『大丈夫?』
そう言われている気がした だから私は『大丈夫』という想いを込めて あのヒトをみつめて、笑った
和やかに時間は過ぎ そして記憶は、パズルの欠片になる
まだ空は 闇に包まれている時間 帰りのタクシーを拾って あのヒトとTさんと私の三人で乗り込む Tさんに寄り掛かって寝ていた私は
「着いたよ」
の一言でむくりと目覚め タクシーを降りる
一瞬、そこが何処だかわからなかった
しばらくして 『あぁ、この辺か…』と思いながら フワフワした足取りで家へと歩き出す 車の多い、大きな通りを渡り 住宅街への道に入る
月は満月だったのだろうか? 闇にぽわんと灯りをともしていた
斎場の周りの散り始めた桜の木は 闇に綺麗に色を付けていた
家に着く
誰も居ない1Kの部屋 あたたかい飲み物が欲しくて お湯を沸かす
携帯電話が鳴る
あのヒトからだった
「大丈夫?ちゃんと家に着いた?」 「うん。さっき着いた。Tさんは?」 「さっき降りた。」 「もう家?」 「まだタクシーの中だよ」 「そっか…。 ………逢いたいな」 「ん?よく聞こえない…んだけど…?」 「逢いたい。」 「………。」 「でも無理だよね……。おやすみなさい」
そう言って電話を切った
お湯が沸いた 台所の床にペタリと座って お茶を飲んだ
そして今日は二日酔い
あのヒトは あと何日この土地に居るのだろうか?
叶わなくても 無理だとしても
どうしても どうしても どうしても
逢いたい あのヒトと ずっと繋がっていたい
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「My登録」して下さっているみなさま、 ほんとうにほんとうにありがとうございます。
私はどなたの日記も、 いろいろな事情で登録していないのですが、 この日記を登録して下さっているみなさまの日記は 毎日欠かさず読ませて頂いています。
この『エンピツ』に 日記を書くようになってから1ヶ月が経ちました。
上手く吐き出せない気持ちを、ただただ綴っているだけで 読んで下さっている方にはわかりにくいことが多々あると思います。 ごめんなさい。ありがとう。
これからもどうぞよろしくお願いします。
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