月。
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2002年03月08日(金) 離れていても。

君を大切に想っている
君をずっと見ている
君を愛している


そう言ったヒトがいた
彼には妻子がいた


彼は今時珍しく
携帯電話を持っていなかった
だから、電話はいつも彼からだった
彼は忙しい毎日を送っていたけれど
それでも時間を見つけては電話を掛けてくれた

私は幸せだった

私たちに何かあったわけではなく
私は彼に対して何の不満も無かった
けれど去年の秋頃から音信不通になった

もう半年、声も聴いていない

あなたにもし何かあったとしても
私に連絡が来ることはまず無いんだろうね
例え、あなたが明日死んだとしても

そう以前話したことを
今になって思い出す

私が知っているのは彼のメールアドレスだけだ
メールを出せば何かわかるかもしれないけれど
私は何も出来ないでいる

『私が気付かなかっただけで、彼は私を捨てたのかもしれない』
『…彼が私に黙っていなくなる筈がない』

そんな気持ちをユラユラしながら
私は何も出来ずに平穏な毎日を送っている

もしかしたら
彼は逝ってしまったのかもしれない
遠くに


杏 |MAIL

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