2004年10月14日(木) |
BUMPアルバム「ユグドラシル」⇒桃リョ語り |
BUMPのニューアルバム「ユグドラシル」を今更ながらやっと聴き始めました…。 前回の「jupiter」が速攻型だとすれば今回のアルバムはなんというかじんわり〜と後から沁み入ってくる感じだなー。 というか、前回はあまりの藤くんのヤられっぷりに号泣だったんですよ。 このままいったら藤くん狂ってしまうのでは!!???と心配になるほどの鬱っぷり。 でも何とか前を向いて歩いて行かなきゃ…みたいな満身創痍状態で生み出したアルバムという感じがして、そこにある種の感動があった。 私の中で「バンドが何かにぶつかってそれを打破した時のアルバムはすごい!」というワケ分かんない勝手な持論があるんで。
だけど今回は何か変に藤くんが余裕をかました風があって、それが逆にそんな若い身空でおっさんみたい事いわないでーっていう痛々しさがある。 特にギルド、あ、あとレムもそうかなー。 イヤ、好きなんだけどね。 もっと若いんだからそんな人生達観したようなこと言ってないではっちゃけちゃって下さいよ〜と思ってしまう。 なので逆に人生語ってるけど乗車権ははっちゃけた感があるのでこっちの方が好きかなと。
sailing dayはもう普通にワンピ映画主題歌でよかったね!ソングなのでおいといて…。 イヤ、すごい好きですよ? これもRSRでやってくれてなんか興奮しすぎて泣けたし。
というワケでまずはfire sign。 これなんか異常に好き。 ここまでの流れで号泣してるもんで(これは後で詳しく述べますが…)、イントロ流れただけですげーほっとするんですよ。 心臓があったまるっていうか。
逆に太陽。 これは緊張感のある曲だけど、こういう詩人な藤くんもすごい好きだ。 「ドアノブ」ひとつでここまでの世界観を描き出せるってすごいと思う。
ってな感じでここまでは当り障りのない事(?)をツラツラと書き連ねてみましたが…以降ひたすらカップリング語りですんでイヤな方はこれ以上ご覧にならないほうがいいかと…。 ひたすら勝手に桃リョに当てはめて泣き語りしてるんで…。
ホントにいいっすか?
あ、そうそうまずはembrace。 これは去年のRSRで歌ってくれた曲なので、いろいろ思い出して感慨深いです。 でも歌詞見てみると結構……束縛系??? という事でこれはアキヒカテーマソング(byヒカ碁)かと勝手に認定。 アキラなら絶対に「君が そこに居ないと気付いたら とにかく探す」だろうし、それこそ「この眼が視力を失くしても 僕は君を見る」だろう。 「体中の細胞 フル動員で 君を見るだろう」 うん、ヤツならしかねない。 そして「集めて閉じ込めるよ」。 間違いない、これはアキラだ。
んで以下桃リョ語り。 っつーかね、やっぱ車輪の唄ですよね…。 チャリ2ケツですよ? これで桃リョ思い浮かばない方がおかしいんです!!(断言) でも最初は結局これは別れの曲じゃん?と思ってあまりはまらなかった。 だけどなんかこの乾いた感じとかどうしようもない感じがすげーありえそうでどういうシチュエーションだったらはまるかを考えてみた…。 そしたらこれは桃高1、リョーマ中3で、リョーマが中学卒業と同時にアメリカに留学しなくちゃならなくなるっていう設定だとしたら……………
やべーーーーすげーーーはまるーーーーー!!!!!!
もうそっから号泣です………。 シチュエーション的にはですね、リョーマとしてはそんなに留学には乗り気じゃないんですよ。 だけどパパが寺を引き払ってアメリカ戻るとか言い出すもんだから、リョーマの意志とは無関係に留学が決まっちゃったと。 で、この先日本に戻って来るかどうかも分からない。 そういう状況で出発の朝を迎えてる二人なんです……。
で、
錆び付いた車輪 悲鳴を上げ 僕等の体を運んでいく 明け方の駅へと
ですよ…。 二人は最後の夜を朝まで一緒に過ごしたわけです…。 パパも最後にアイツにちゃんと別れを告げて来いみたいな感じであえて二人で過ごさせてあげたんだね、きっと。 そしてとうとう別れの朝を迎えてしまい、桃がチャリでリョーマを駅まで送ってあげてるの…。
町はとても静か過ぎて 「世界中に二人だけみたいだね」と小さくこぼした
同時に言葉を失くした 坂を上りきった時 迎えてくれた朝焼けが あまりに綺麗過ぎて
笑っただろう あの時 僕の後ろ側で 振り返る事が出来なかった 僕は泣いてたから
くっそーーー!!!なんだよもう!この描写のリアルさ!!(逆ギレ) このくだり読んでるだけでも涙出てくる…。 このままずっと二人っきりでいたいと思ってる二人の心情とか、でも綺麗な朝焼けの前ではそんな二人の思いはあまりに小さい事を思い知らされちゃうところとか、それを実感して泣く事しか出来ない桃とか………リアルすぎて泣けてくる!!!
んで、2番のカバンのくだりもすごいリアル。 鞄が改札に引っ掛かって通れない、それを黙って桃を見上げて訴えるリョーマ、そしてこれまた黙って外してあげる桃…ありえすぎる!! そして、そこで
「約束だよ 必ず いつの日かまた会おう」
ってリョーマが言うんです!!! こんな事リョーマから言うなんてありえない! だけど言ってる。 しかも声を震わせて!!!!! このセリフをどんな思いでリョーマが言ったのかと思ったらもう泣けて泣けて…。
でもここでリョーマにそう言われても即答できない桃の無力さとかもすごいリアル。 ここでリョーマを奪い去って行く事も出来ない微妙なヘタレ加減とか…、っつーかここまで至るまでにすげー何度もリョーマと話し合ってみたりパパを説得までしてみたりした結果が今日の朝なワケですからもはやなす術はもう何一つないんですよ。
応えられず 俯いたまま 僕は手を振ったよ
なので今出来ることは手を振ることだけ…。 切ないよ、切なすぎるよ!!!!
でも。 ここで終わらないところがまた桃らしいんです!
線路沿いの下り坂を 風よりも早く飛ばしていく 君に追いつけと 錆び付いた車輪 悲鳴を上げ 精一杯電車と並ぶけれど ゆっくり離されてく
きっとここから桃はリョーマを取り戻すべく、つーか逆にリョーマの元へ行けるオトコとなるべく努力をすると思うんだ。 今はまだ電車に離されていってしまう自分だけど、いつかリョーマに追いつけるようにと。 桃のキャラソン「JUMP」でも桃の前向きさに涙したけど、桃はそんな前向きで常にリョーマに相応しい男であれ!と努力してるオトコであって欲しいんです。 それが私の望んでる桃リョ像。
錆び付いた車輪 悲鳴を上げ 残された僕を運んでいく 微かな温もり
今はその温もりを大切に一人で頑張れよと思い号泣…。
その流れで聴くスノースマイル。 これもBUMPライブ「LOVE&PORKIN」の時に発売日で2回歌ってくれたんだっけか?とか、札幌で冬が寒くてホントに良かったって失礼だよなとか言ってたなとか思い出してみたり。 ってゆーか、すげー甘甘カップルの歌なんで何となく私の中では勇太と真弓(by毎日晴天!)にかぶるなーと思ってたんですが、最後の「君の居ない道を」のくだりがどうしても意味が分からなくって…。 あんなにらぶらぶだったのに、別れちゃったの?この二人!!?? 「君と出会えて 本当に良かった」っつってんのに???? でも、これも車輪の唄の続きで聴くと在りし日の桃リョにかぶっちゃってもう………。 そっか、まゆたんもちびっこいけど、リョーマだってちびっこいもんね…。
二人で歩くには少しコツが要る 君の歩幅は狭い
で、間違いない。 しかもリョーマなのにあんなにはしゃいじゃって、それもこれも在りし日の幸せだった二人を桃が車輪の唄の後で思い出してるのだとしたら…これまた泣けてくる……。
そして!!! 逆にリョーマ視点なのが同じドアをくぐれたら。 ………そう思って聴いたらかぶりすぎてツラくてツラくて聴けない……。
長い間 ここは居心地が良くて いつの間にか いろいろと拾い過ぎた
そして
もう 気付いたろう 僕に君のドアは見えない 同じドアをくぐれたら と願ってたよ
だけども…
さぁ 時は来た 繋いだ手を離すんだよ カラになった手で それぞれの鍵を受け取ろう
恐らく もう 戻れない いつか忘れる 君と居た場所
手に入れる為に捨てたんだ 揺らした天秤が掲げた方を そんなに勇敢な選択だ いつまでも迷う事は無い
だと言いきるリョーマ………。
振り返らないで 悔やまないで 怖がらないで どうか 元気で 僕は唄うよ歩きながら いつまで君に届くかな
その涙と引き換えに その記憶と引き換えに この歌と引き換えにして 僕らは 行ける
もうこの痛々しいまでの決意に何も言葉がなくなって……。 だけどこの曲のタイトルは「同じドアをくぐれたら」。 ホントは同じドアをくぐりたいとリョーマだって願ってる。 願ってるのに、別れなきゃならない二人…。 ツラい…。
そしてラストロストマン。 これは前々から何か桃リョにはまるなと思ってて、カラオケで歌ってみた時に友達にも「これは桃リョだわ」とお墨付きをいただいてしまっていた曲。 すっかり別れちゃってる曲なのに。 しかも最初は桃視点かなと思って聴いてたんですが、この流れじゃリョーマ視点だなと。 二人が別れてからちょっと時間が経った後、桃を思い起こしてる時のリョーマ。
君を忘れたこの世界を 愛せた時は会いに行くよ
間違った旅路の果てに
正しさを祈りながら
再会を祈りながら
そして一度別れたこの選択が間違ってなかったってことを、必死に電車に追いつこうと走り続けていた桃と再会する事によって実感すると!!! というワケでこの話はハッピーエンド。 頑張れよ、桃城ってな事で。
そしてこんな壮大なアルバムを作ってくれたBUMPさんにはもうなんともはや…。 やっぱりあなた方はとてつもない。
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