+ + DAYS + +

2002年06月28日(金)

Mちゃん、笑点を語る。

職場の青年社員、Mちゃんはちょっと変わった経歴の持ち主だ。
見た目は小柄で可愛い顔立ちで、話し方もおっとりしているのだが、その生き様はけっこうワイルド。どこかでブイブイいわせていたらしい(←推測)。しかし過去を多くは語らず、強面のおじさんに囲まれてもひるまない。
うちに来て数ヶ月後、彼の評価は「大丈夫か、この子」から、「頼もしいじゃん」に変わっていた。

先日、そんなMちゃんが思いがけないことでヒートアップした。
きっかけはある人の例え話から。
ワタシの知らないある人を、別の人が説明しようとしていた。最初は背丈とか、服装とか、勤務時間帯とか、そういう攻め方をしたが、ワタシは首をかしげるばかりだった。埒があかないと踏んだのその人は、風貌を「だれそれ似」と例え始めた。
そして行きついたのが、小遊三。わかりますか? ワタシはわからんかったのよ。
「笑点のメンバーだよ。円楽の隣り、いや、その隣りかな?」
「え、円楽の隣り?」
「円楽だよ、司会だよ」
「あー、あの人、円楽なんだ」
この会話を聞いていたMちゃんが、突然、
「小遊三は円楽の隣りだよ。その隣りが好楽。それで木久蔵、歌丸…。笑点て面白いよね。俺、好きだよ。木久蔵らーめんも食ってみたいんだけどさ」
ワタシともう一人は呆気にとられてしまった。
「…Mちゃん、くわしいね」
「えー、だって、すっげえ面白くねえ? 笑えるじゃん」
Mちゃん、かつて見たこともないような満面の笑みで「笑点」を熱く語る。ワタシにしてみると、語っている君の方がずっと面白いんだけど。しかし、結局、小遊三はわからずじまい…。

ついさきほど、仕事中に、ワタシが使うFAXをMちゃんが持ってきてくれた。お礼を言って受け取ると、なんだかMちゃん、やけに笑顔だ。
「どうしたの」と尋ねたら、
「今、すっげえくだらねえダジャレ思いついた」
一人で笑っていらっしゃる。
「教えてよ。なに、なに?」
気になるじゃん、教えてよう。食い下がったが、とても言えないと最後まで教えてくれなかった。その後、もう一度FAXを持ってきてくれたときも、耳を傾けてみたが、笑顔で逃げられてしまった。
あんなに「笑点」好きな彼が思いついたダジャレとは、いったいどんなものだったんだろう。
ちなみにFAXは、プリンターやスキャナでおなじみのエプ×ンからのものでした。
何かダジャレ、思いつきましたか?


 ← さかのぼる  今まで書いたモノ  先へすすむ →

GORONYAへもどる +

↑RANKING
My追加