感想兼日記
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2007年04月03日(火) さくらと「虫と歌」

 先の日曜、気温上昇で桜満開。
 ツバメも一羽見かけた。例年より7〜10日早い気がする。桜も1週間早いらしいので、ツバメの飛来と桜前線って相関するのかな。
 しかしきのうから冷え込んで、さらに今日は冷たい雨の一日だった。がんばれ桜&ツバメ。

 去年の夏、アフタヌーン付録で読んだ四季賞の「虫と歌」のさくらのシーンを思い出した。思い出しても胸が詰まる。
 主人公の‘うた’(名前)とシロウくんの、夜の庭で交わされた会話に心奪われて、夏中 触覚にときめいてた。
 シロウくんがハナ(うたの妹)を怖がって警告音出してるとことか! うたのめがねをかけて、うたの笑顔を見て笑うとことか。あごまで布団に入って目を閉じてるとことか。
 そりゃもう強烈なかわいらしさでさ! 思い出しても惚れ直す……。
 シロウくんは人間に擬態したカミキリムシで、彼と、うたと、うたの家族(兄と妹)との1年間の物語。
 あっさりとした絵柄で、四季折々の日常が描かれている。それがまた季節の空気が香るような広がりのある画面で。
 作者が北海道在でらっしゃるようで、冬のキンと冷えた風景が新鮮だった。
 去年読んだ中で一番好きな短編作品。……去年どころか数年来かも。早く次作が読みたい。

19:15


嶋田 |HomePage