The color of empty sky
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いつもお盆に梅酒を漬ける。 もいで食べられるぐらいに熟した梅で漬ける梅酒は、まったりと甘く長期熟成向きなのだが、先日実家に帰ったら去年のものがもう全部母に飲まれてしまっていた。 この頃は年だから、夕方に少し梅酒かワインを飲まないと食欲も出なくてご飯も作れなくてねという。
私が憎んでいた「親」だとか「家」というものは多分、姉と一緒にどこかに消えてしまったのかもしれない。 残っているのは、親の葬式を出すまではどうにか生き続けよう、という弟との約束だけ。
生き続けるのにきっと理由はいらなくて、生きているという一瞬を程々の感覚で続けて積み重ねてゆくだけなんだろう。
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