The color of empty sky
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それにしても・それにしても。 ここで日記を書くようになってから8年弱になろうとしている。 その間に何が変わっただろう。
例えば姉が死んだことによって、もともと壊れかけていた私の魂は真っ二つに裂かれてその片方が死んで、でも残りの片方はしぶとく生き延びた結果、今まで知らなかった喜びを知るに至った、とそんなところか。 こんなことを言っても、多分姉は怒らないだろうから書いておこう。
お姉ちゃんが死んでくれて良かったよ。 お姉ちゃんが死んで、世の中に誰も私のことを分かってくれる人がいなくなったと絶望したけれど、人に分かって貰おうと自分から働きかけることが上手く出来るようになった。 自分のことで必死で身動き取れ得なくて、お姉ちゃんに手を差し伸べることが出来なかった自分を変えたいと思って、強くなろうと今どうにか頑張ってるよ。 お姉ちゃんが今生きてたら、私はこうやって変わっていなかったかも知れないし、人に優しくも出来ず人に感謝することも知らない甘ったれた三十路になってたかもしれない。 年をとるたびに人生が面白くなる、って、先日お誕生日だった人が書いてたけどさ、私もそう思うよ。 今までだっていいことはあったし楽しかったのかもしれないけれど、年をとるたびに、色々物事を知って何かを深く理解したり心から感謝したり、そういうことが出来るようになっていけるみたい。 だから私はまだお姉ちゃんとこには行かないで、もうちょっと年をとってみようかな。
生きること、生きていくことを考えるのはとてもしんどいんだけど、考えなくても私は生きていくんだよなぁ。意識しなくても呼吸できるというのと同じで。 でもたまに混乱したり疲れたりして、呼吸すらも上手く出来なくなるときもある。 そんなときは、立ち止まったり声上げて泣いてみたり大酒飲んでみたり、生きるための精一杯の悪あがきでもしてみるか。
・・・8年たっても何も変わってないよなぁ、私。
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