先週のコナンをみてて
「だーれだ」 不意に目の前をふさがれて、思わず声の主の名前を答えようとして、はっとなった。 「ア、アル!?」 振り返ると、視界をふさいでいたのはアリシアで、アルは表情こそ分からないものの、何となく楽しそうだった。 勢いよく振り返った俺に驚いた様子で、「どうしたの?」とアリシアは聞いてきた。 別に、と言葉を濁したものの、アルが元の姿に戻れたのかと思ってしまったことと現実との落差にガッカリしてしまった。
金属で出来た自分の左手。 金属で出来た弟の全身。
ああすべてを、 すべてをはやくとりもどしたい。
気持ちばかりが先走る。
逃げるアリシアを追いかけて、二人でもつれて転んで、ふとアリシアが女だったことを意識して戸惑った。
だいすきよと、ささやいて、彼女は俺の額に柔らかな唇をそっと押しあてた。
2005年07月14日(木)
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