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「 親鸞聖人お教えください 」
2022年02月15日(火)



己が全て消し去ってしまう、底知れぬ恐怖の中、親鸞聖人のことばが聞こえてくる

「浄土を信じきれないからこそ、浄土に行くのが確定するのです」

イエス、ムハンマド、孔子、墨子、プラトン、アリストテレスなどのことばは聞こえてこなかった

底知れぬ恐怖で体が震える中では、消え去っていた


それでも私は言う

「浄土がある、とどうして言い切れるのですか?
 浄土があるなら、救われもしましょう
 浄土があるなら、信じきれないからこそ、浄土確定と言い切れるでしょう
 そもそも、浄土がある、とどうして言い切れるのですか?」

 親鸞聖人は徹底して己の悪人さを抉り出し、主語を私から弥陀に置き換えられた
 けれども、世界を徹底して抉り出し、主語を私から物質に置き換えられなかった

 エネルギー保存の法則と質量保存の法則群が、世界と肉体に依存する己を結び付けてしまった
 私を支える肉体の物質性が世界とつながっていて、意識が依存していることが詳らかになってしまった

 精神疾患に物質性を持つ薬品が効き、幽霊は自動車を動かすことができない、という事実が、私達の日常世界を規定し続けている

 浄土がある、とどうして言い切れるのですか?
 どうしても、どうしても

 己が全て消し去ってしまう、底知れぬ恐怖の中、親鸞聖人のことばが聞こえてくるけれども、
 
 それは幻聴、個人の願望にすぎない、と想えてならないのです。

 親鸞聖人、お教えください。


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