死にゆくもの 寝起きの屁がくさい 寝起きの口臭は自分でも嫌になるほどだ 寝起きの股がぬめり過ぎてベトベト、べとべと 二十代までは決してなかった体の変化 自然な体の変化の先に、死があるはボンヤリとしている 死にゆくもの 屁がくさくて逃げ惑う同居人がいる くさい屁を、がはは、と笑い飛ばすのは独りではないから うわぁ〜と逃げ惑う声を聴いて、 体の変化を、やっと受け入れられるようになった