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「 吐き気がする短歌、俳句 」
2016年08月15日(月)



 俳句や短歌など四季の移り変わりをことばに移して、

 移して、そのことばの凝縮だけを問うていく

 言わば、消えゆく、多様性の多様を読んでいるに過ぎない

 ああそうですか、そうですね、

 で終結する閉じた世界に過ぎない

 感覚の共有、ああそうですか、そうですね。


 松陰先生の辞世の句のように社会に開けていく視点さえない、閉じた世界

 どうしてことばの真理性に目を向けないのだろうか

 ことばが千年受け継がれてきた・・・

 確かに

 しかし、物理法則は時そのものを解き明かすという真理性を帯びている

 私達が生物であるのも、死を迎えるのも、多様であるのも包摂する真理性を


 その真理性に晒されていなかった時代からの形骸を受け継ぐ短歌と俳句

 奥底に潜んでいる怠惰さに、吐き気がする

 けっしてサルトルの吐き気ではない、形骸化に気が付かない怠惰さに

 吐き気がする


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