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「 観念の量子 」
2008年10月08日(水)



 「ちゃんと世間の役に立っているか」
 「それでも人間か」
 「きちんとしろ、周りのように」

 研究書の紙から、釣り下がった紺色のカーテンから、くちゃっと放りなげられたビニール袋から、どんぶりに残ったご飯粒から入ってくる観念の量子たち
 ご飯、という語源に観念は含まれていて、製造物には目的に含まれていて

 体内に入り込んで決して分離できない程に巣食っている
 表皮常在菌どもがあらゆる黴から白皙を保護しているように

 自他不二によってあらゆる時へ空間へと観念を開放したからこそ
 観得てきた観念の量子

 「ちゃんと世間の役に立っているか」
 「それでも人間か」
 「きちんとしろ、周りのように」

 例えず、渇飛ばさず、憂わず、心寂しからず、継承せず、
 ただ、量子たちを観測し続けよう


注記:「量子(りょうし)」、「自他不二(じたふに)」、「表皮常在菌(ひょうひじょうざいきん)」、「渇飛ばさず(かっとばさず):「かっ飛ばす」と禅宗の「渇(かつ)」を組み合わせた造語」、「憂(うれ)わず」


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