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「 いつものそれ 」
2003年09月01日(月)

 
 いつものことさ。そういつものことなんだ。

 もう彼女の性格は解っていたじゃないか。
 そういう側面があるって影がありありと見えたじゃないか。
 「それ」が、ちょっと分りにくい所にあって、
 けれど見つけられるようにして、自分ではそんなことにすら気がつかないで。
 自分ではそんなことに気がつかないのに、俺がショックを受けるように、書いている。
 そうやって自分を捨てて欲しいという、感覚を「それ」の裏に隠している。
 けれど、見て欲しいという叫びも「それ」の裏に隠している。
 そして自分では、全く見られることを想定していないと無意識を疑わない。

 いつものことさ。そういつものことなんだ。
 
 ただ、それが無性に悲しいだけ。
 「それ」の内容も。
 俺も。
 彼女も。
 2人を理解する知性も。
 そしてこの世界が時間によって終わっていくのも。 
 超えられない時間と存在の壁。
 保育園のブロックのようには崩せない壁。
 ただ、それが哀しいだけ。
 くだらなく哀しいだけなんだ。

 いつものことさ。
 そういつものことなんだ。

執筆者:藤崎 道雪 (校正H15.9.4 )


 


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