幼い頃
クレヨンで
全部
真っ黒に塗りつぶした
白い画用紙に
黄色い線を書いた
それが「雷」という
空から落ちてくる光
学校の先生が教えてくれた認識
昔も今も変わらない
雷の絵という物は
黄色で
真黄色で
小さい頃
雷が怖くて
お父さんやお母さんに飛びついて
そこで私が見た雷は青かっただろう
矛盾を押し越して
生活して
自分を押し殺して
生活して
雷が
青い事も
白い事も
分かっていたけど
表現者の私は
世間での認識の高い色を選んだ
いつか自分の子供に言われるかもしれない
「雷は黄色いって誰が決めたの?」
私には答えられるだろうか
自分をごまかしてきた私には
答える資格も
正論を言う資格も
そんな事を考えていたら
朝になり
私はまた普通の生活へと戻る
そして誰もが考える
矛盾を私も考えるのだ
執筆者:しょお