■2003年07月26日(土)
  ― 夏祭り ―
 今日は実家の町内でお祭り。毎年この時期は、里帰り(っていっても同じ市内、電車で小1時間の距離)してお祭りに行かなきゃ、と思っているのに、今年も忘れちゃった。
 私の実家がある街は、20数年前に山や野原をくずして作られた新興住宅地。だから当然、その“作られた街”には昔ながらの良きモノが存在してなかったの。駄菓子屋とか心地よいご近所づきあいとか。
 住宅地が完成してほぼ同時に引越してきた住民は、ほとんどが小学生の子どもを持つ若い夫婦ばかり。
 そんな新しい街に来て、親たちはたぶん「自分たちがこの街を作っていくんだ」「子供たちが心に残るような楽しいイベントを、ご近所の方と作っていかなきゃ」っていうキモチだったんだろうな。
 親たちの努力で、町内でさまざまなイベントが催された。夏祭り、運動会、子供会…、イベントがあるたびに親たちが総出でスタッフとして動いてくれた。そのおかげで、私の子供時代は楽しい思い出でいっぱいなの。
 今、その街は過疎化が進んでいる。大人になった子供たちは街を離れ、親たちは年老いて静かになってしまった街に住み続けている。それでも夏祭りは小さい規模ながらも毎年開催されているの。
 街の過疎化はサビシイけれど、私も今の独り暮らしの生活を手放すコトはできないよ。せめてもの罪滅ぼしで、お祭りくらいは参加して盛り上げなきゃ、と思いつつ毎年つい忘れてしまう。来年こそ地元で夏の一日を満喫しよう。




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