砂肝

2005年03月02日(水) 咎狗の血、クリアしました…

いやあ、ここ2、3日ゲームにずっとはまっていましたよ。

以下、ボーイズラブ物の18禁のパソゲーの話なので、興味の無い方はほんとにないと思われますので、ご注意を。





いいですか。
じゃあ、いきますよー。

咎狗の血(公式ページも18禁なので注意。こちらですよ)

このゲームはもともと個性的なパソゲーを出してるニトロプラスの別ブランド、ニトロプラスキラルの処女作です。ボーイズラブものを出すために立ち上げたそうです。
もともとニトロプラスのゲームは面白いなあと思っていたので(とはいっても今のところちゃんとクリアしたのは、「沙耶の唄」だけなんですが…。これはいつもアクション全開のニトロプラスが出した初のサスペンスホラーで、やはり、アクションシーンあり。ヒロイン沙耶が最強にして最凶で格好良かったです。)たぶんハズレは無いだろうなあと思わず買ってしまったものです。

いや大当たりでした。わたしにとっては。

舞台は近未来、第三次世界大戦から5年、ふたつに分断された日本を舞台に、無実の罪を晴らすため、主人公の少年が無法地帯であるトシマに行き、否応なく、犯罪組織ヴィスキオの主催するイグラという戦闘ゲームに身を投じなければならなくなったところからはじまります。
もともと主人公はストリートファイト、ブラスターで何度も優勝経験があるとはいえ、イグラは特殊なルールのもとに人が戦い続ける恐ろしいゲームで。
勝ちさえすれば、なにもかも許される。相手の死や、その体を蹂躙することも。
絵も音楽も世紀末の乾いた感じを出していて、話にとても合っていると思います。
全員、全シーンが声つきです。
声優さんたちもかなりの熱演で、凄いなあとおもいます。

そして、主人公はもともと一匹狼で虚無的だったのが、人との出会いによりだんだんと揺すぶられ、変わっていく感じがとても良かったです。
登場人物も造形がしっかりしていて、良かったです。
もちろんニトロプラスのゲームだけあってバトルにも力が入っています。
効果音もばっちりです。

では、主な登場人物について、雑感を。
(以下、ちょっとネタバレ…)。

主人公アキラ、美形。なんというかヒロイン体質。もてもて(男に)。ケンカがかなり強いはずだが、他の人たちがあまりに強すぎて、その強さが目立たないのが弱点といえば弱点。醒めているかと思うと、時々熱血だったり頑固だったりして、やや性格が読みにくい。オムライス味が好きらしい。

主人公の幼なじみ、ケイスケ。根は良い子なんだが、ちょっと気弱。主人公以上に変化が激しい人。その変わりように、途中ちょっと私は引いた…。この人のルートは(バッドエンド行きを除き)後味は悪くないし、一部を除けば良い感じなのだけどね。

無法地帯で出会う少年、リン。外見は女の子と見紛うくらい可愛らしいが、内面は激しく、複雑な思いを抱えている。そして強い。リンルートのラストシーンが潔くて好きだったなあ。

同じく無法地帯で出会う中年の情報屋、源泉。いつも飄々として掴み所のない人。はじめはただのおっさんかと思っていたけど、実は思いがけない一面を持っていたりする。この人のルートは意表をつくところが多くて、個人的にはかなりツボでした。

謎の多い最強の戦士、シキ。いつも黒ずくめで傲慢でシニカルな笑みを湛えている。どこから来てどこにいくのかは誰も知らない。彼が通った後は、普段は、死体しか残らない。しかしこの人のルートだけエンディングが3つもあるのは何故だろう…。しかもどのエンディングもなんとなく、もの悲しくなるんですが。話はかなり激しいですが、ある意味王道だなあと思いました。

上記4人をクリアしないと攻略できない某隠しキャラさん。
この人のルートでは某さんからの謎かけが多くて、つい一休さん?とか思ってしまいました。何となくしゃべり方も重々しくてお坊さんぽいと思うのですが。謎な言動や行動が多すぎて、なにを考えていらっしゃるのかよく分かりません。物語の要でもある人。

猛。青い髪のナイスガイ。喧嘩っ早い。なんでこの少年は攻略ができないんでしょうか。家族思いだし、イグラにいった理由もこの子なりに切羽詰まったもので、納得できるものだったのですが。いろいろコンプレックスを持っていたのは良くないこととはいえ…。ちょっと悲しい。

イグラのまとめ役アルビトロ。仮面好き。独自の美意識を持っていて、しゃべり方も変。宿敵である源泉との会話はなんかかみ合ってなくてとてもおかしかったです。

始末人たち。
デカくて大きい人キリヲとデカくて細い人グンジとのコンビ。どちらもいかれぎみ。あんたたちは漫才師ですか、といいたくなるほど掛け合いが面白い。本来はイグラの負けた方や死体の片づけ人。でもちょっとでも目立ったり暇だったりすると即、殺したりするので、けっこう注意が必要。

攻略はそんなに難しくなかったです。
たまに、一発バッドエンドの選択肢があるので、とりあえず選択肢毎にセーブをしてやっていけばクリアできるかと(バッドエンドも画像があったりするので、一度はやってみるのも良いですよ)
あとはなんとなくその人よりの選択肢を選んでいけばいいかと。
注意は、リンをクリアしないと、シキが攻略できないとか(リンのクリア後、ロードせず、一度スタートから)。
4人ともクリアしないと某さんが攻略できないことに注意すれば特に問題はないと思います。(同じく4人6エンドクリア後にスタートから)
エンディングは多分10個。うちバッドエンドは4つ、かな。

前述したとおり、はじめはなんとも思っていなかった源泉にかなりやられたので、それだけでも買った甲斐があったと思います。あと、シキルートもなんだかんだいってますが、嫌いじゃないです。ほかの話も読み応えがあったし、それぞれ納得できる出来でした。

というわけで久しぶりに終わったときに充実感のあるゲームでした。
しみじみ。

次は、どんなゲームをやろうかなあ…。


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夏野 [MAIL] [HOMEPAGE]

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