サズカリ おとうさんがつける、子供たちの成長記録
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うちのサズカリたち = かい♂13歳(1998/11生) + みー♀11歳(2000/9生) + あー8歳(2003/9生)
2003年09月19日(金) |
実はいきなり心配だった |
生まれた赤ちゃん、頭が出たのを見た途端、「髪が濃い!」と思ったほどしっかり髪が生えていた。みーのときはだいぶ薄かったのだが、違うもんだねえ。
前日述「「パルモア病院日記」に、出産の瞬間の様子がこう書かれている。 「・・・その間、胎児は頭がゆがむほどの圧迫を受けながら、ほとんど窒息状態なのだ。酸素の欠乏はますますひどく、出産と同時に臍帯が切られたときは無酸素に陥る。大人なら到底生きていけない長い間、胎児・新生児は巧みな体内生理機構で危機をしのぐ。そして瞬時に肺循環に切り替わる。鼻腔、皮膚、筋肉など四方八方の知覚反射が一斉に呼吸中枢を刺激し、覚醒を促す。そして横隔膜と肋隔膜が協力し、律動的な呼吸運動が開始されるのである。このときに発せられる”声”が産声なのだ。」(p.149)
これを読んでいたものだから、産声を今か今かと待っていたが、そこで聞いたのが「羊水飲んでます」と言う助産婦さんの声と、鼻からチューブを入れられている赤ちゃんの姿。「酸素」の2文字が頭を行ったり来たりする。「早く泣け、早く泣け」と祈るような気持ちだったが、1分後、やっと泣き出した。「ふええええ、ふええええ」という感じで、あまり勢いはなかったが、ほっとした。別室で洗われているときも、若い助産婦さん(?)がチューブを鼻と口から入れたり出したりして残りを吸っていたようだ。こういう装置が準備されていることといい、その手際のよさといい、そうそう珍しいことでもないのかも知れないが、いきなり心配させるんだもんなあ。
「これらの不思議な・・・機能を、造物主は絶妙の配慮で与えた。」(同p.145) ←ここが好き
産着を着せられた赤ちゃんは、その後2時間、分娩室で僕らと一緒に過ごした。これはとてもよかった。生まれた実感がわかないまま新生児室に持っていかれるより、親心を育むのにいいことだと思う。生まれて30分後に、くしゃみして鼻水(?)を出したのには笑った。
とはいえ、この病院では翌日(つまり今日)から母子同室。会陰裂傷の痛みでよく眠れなかったというママは、昼も「おっぱい講座」の類を3つも受けさせられ、疲れ気味のようだった。産んだ後も大変さは続く。・・・いや、実際、これからが大変なんだよなあ。
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かいとみーは、面会に行ってかえって寂しさが募ったようで、寝るときも代わりばんこに「ママにあいたいー!」と泣き叫んだ。あと4回寝たら帰ってくるから、それまでがんばろうね。(それからもがんばろうね。)
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