2006年07月07日(金) |
Tale's end |
終わりは予感とともに。 あの人が結婚するんじゃないか、ということはなんとなくわかっていました。 以前のように詮索したり、探ったりしなくっても、なんとなくわかっていました。
うん。それはもう、女の勘というレベルです。
そして、突然その事実を知った場合のショックを和らげるための防衛策でもあるわけです。
いざ、その事実を知った瞬間にその防衛策なんてほとんど意味を持たなかったんですが、それでも目を伏せてその話題が過ぎるのをそ知らぬふりでやり過ごすぐらいのことはできました。
もう何年間もほとんど連絡をとることすらなくなっていたあの人だから、あきらめる準備は万端のはずなのにね。 まったく。 あきらめる。 もうあきらめた。 他の人を好きになる。
そう言っていても、心のどこかに、あの人が入り込む余地を残したままだったんだなあ。
私は自分の人生はずっとあの人のそばにあると思っていた。 あの人のいない人生なんて考えたくなかったんだよね。
形を求めるならば、それは家族ということだった。 あの人の家族になり、家族を作っていきたいと思っていた。 変な話だけど、だから、あの人に彼女がいることは、それほど大きな問題ではなかった。
でも、そんなこんなも全部おしまい。 何の進展もなく、膠着したまま何年も風化し朽ち果てるままに任されていたこの物語も終わりです。 ものわかりの悪い私にもこれほどにわかりやすく絶対的な幕引きはないと理解できます。
今、すべてが終わり、無に帰すことができて、私はほんの少し、ほんの少しだけ、ほっとしています。 (ほんとだよ。ほんの少しだけだけどね)
これで私も新しい一歩を踏み出せる気がします。
♬教えない 知りすぎてるから教えない 口に出すと悲しみは 次の悲しみを生むだろう 知りたい それでもまだまだ知りたい つまれた理屈を越えて その退屈を越えて
最近ストレッチを怠ってるからかなぁ? うまく開けないんだ、心が。ぎこちなくて MR.CHILDREN『箒星』
|