きよこの日記

2005年12月10日(土) 渋澤龍彦『秘密結社の手帖』

きっかけは『ダヴィンチ・コード』とか。
本を読んでも、映画を見ても出てくるテンプル騎士団、イルミナティ、フリーメーソンって、いったい全体なんのこと?
という積年の疑問を解決すべく手に取ったのが『秘密結社の手帖』
古今東西の秘密結社を網羅的に教えてくれました。

「秘密結社には、私たちがその名を知っているものだけでも、じつにいろいろあり、名も知らないような奇怪な結社まで数えたてれば、さらにたくさんある。一体、秘密結社とは何であるか。(中略)
 あらゆる時代に、儀式の秘密を所有することによって、俗世間の人間の間から自分を区別しようと努力した人たちがいたのである。そういう人たちが集まって、小さな集団を作る。その方法はさまざまに違っていてもこの秘密に一つの制度としての形式を与えようとする志向は、人間の魂に抜きがたく染みついた傾向であるように思われる。」
確かに、子どもの「ごっこ遊び」の延長のようなものも多くありました。

そして、世界史で習った、イタリアのカルボナリ党、「青年ヨーロッパ」党、ロシアの「スラブ連盟」、中国の「太平天国」、「義和団」などが秘密結社であったということに驚愕。
そのときは、「そういうもの」として、深く疑問にも思わなかったんだけど、なるほど、言われてみれば、政府でもなく政党でもなく、不思議な存在だよなあ。
ガッテン。

この本は「手帖」の名のとおり、秘密結社の入門書なので、説得力についてはちょっと物足りないです。
テンプル騎士団について、もっと知りたいから、他の本探さなきゃだな。


 < 過去  INDEX  未来 >


さよこ [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加