きよこの日記

2002年06月04日(火) また、泣いちゃった

絶対泣かないって決めていた。
いつも通りに過ごして、静かに去っていかなきゃ、
って思ってたから。

病気の先生が復帰されて、私はお役御免。
とても喜ばしいことだもん。

中一の授業、スピーチ大会の原稿をそれぞれが書いていた。
やんちゃなOくん、すぐに飽きちゃって、いつものように隣にちょっかいかけだした。
「おやおやまあ」
と思いながら、もうちょっとしたら注意しようと思っていたら、
「おい、O。
今日は先生の最後の授業なんだぞ。
ちゃんとしろよ」
って、がき大将のMくんが、コソッとOくんに言った。

そんなちょっとした一言だったけど、
すでに、もう、半泣き・…。

帰りの学活のはじめに、みんなで、毎日合唱するんだけど、
「もう、こうやって歌うのも最後だなあ」
なんて思ったら、
「We are the World」のリフレインは、涙がまた、あふれそうになっちゃったんだけど、
生徒には絶対わかんないように、普通の顔をして…。

でも、最後の全校生徒を前にしての、お別れのあいさつでは、今までの、楽しかったこと思い出しちゃって、泣いてしまった…。

「もう、一緒に学校生活送れないんだね」
バイト気分で始めたのに、やめたくないよ。
明日も、また、いつも通り、「おはよう」って学校生活を始めたいよ。

でも、私のこの気持ちって、教師としてのものじゃないのかもなあ。
自分が中学生に戻った気になって、一緒に中学生やっている気分に近いんだと思う。

前の学校を辞めた時も、やっぱり、号泣だったんだけど、その涙の理由は、
「やり遂げた!」
っていう、達成感がほとんどの、嬉し涙だった。
生徒の成長を見届けて、もう、大丈夫って、思えたから、嬉しかった。
でも、今回の涙は、
「まだ、この学校を離れたくない。
みんなと離れたくない」
っていう涙。
転校してく、生徒の気持ち。

ちょっと、教師としては、なってないぞ。


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