「恋愛はタイミング!」ってよく言うけど、タイミングをものにできる人と、できない人がいると思う。 私はもちろん、後者で、いままでどれだけのチャンスを逃してきたんだろう…と、考えると、歯がゆいばかりです。
たとえば、私のどのへんがだめかって言うと、気になっている男の人と二人っきりになった時。 「わあー、二人っきりだ。 どうしよう。一緒にいてつまらない女だって思われたら」 って、最新のどじネタとかを、披露して、必死で笑わせちゃう。
みつめあおうものなら、恥ずかしさに耐え切れなくなっちゃって、おしゃべりスイッチをON!
あの人との6年間の間にだって、限りなく、チャンスはあったはずなのに、私はずーっと、ずーっと、 「気のあう女友達」 を演じ続けちゃってた。
今日、目からウロコの発見をした。 それは、三島由紀夫「午後の曳航」の一節
「何か話して」 と房子が言った。 竜二はそう言われたときには、何も言わずに、女の唇に触れればいいことを 知っていた。
ほほーう。 そんな簡単なことだったのかー。 参りました。 まったく、三島由紀夫っていう人は、人間の心のどこまで見透かしているんだろう…。 惚れます。 三島由紀夫ほどの人に愛されたら、女として、本望だろうなあ。
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