感想メモ

2018年02月10日(土) 精霊の守り人〜最終章


 NHKの大河ファンタジーの最終章。上橋菜穂子さんの原作をもとに壮大なスケールで映像化した作品。最終章の今回もものすごい骨太な作品に仕上がっていた。

 前半では、バルサ(綾瀬はるか)が、なぜジグロ(吉川晃司)とともにカンバル王国から逃げなくてはならなかったのかの謎が明らかに。

 また、カンバル王国での山の神との儀式とチャグム(板垣瑞生)がカンバル王国との同盟を結ぶまでが中盤に。

 そして、物語はタルシュ帝国が新ヨゴ国を攻める終盤へ。新ヨゴ国の帝(藤原竜也)は相変わらず神を信じており、他の国の援軍などは受けないという構えで、神への祈りを捧げるのみ。

 戦に駆り出されたタンダ(東出昌大)は足に大けがを負ってしまう。

 砦での壮絶な戦いでは、スケールの大きな映像で魅せてくれた。

 そして、最後は人間どもの愚かな争いをすべてなきものにする、ナユグの春による大洪水。

 トロガイ(高島礼子)は光の鳥を放ち、不思議な力のあるものたちに逃げるように指示を送る。

 人間は自然には逆らえないこともある。けれど、神ではなく、人こそが世界を作っていく。よくも悪くも人次第で国は変わっていく…。

 このようなことを思う最後だった。

 バルサ役の綾瀬はるかは素晴らしかったし、どの人も適役だった。聖導師は前作までの平幹二朗が亡くなってしまい、鹿賀丈史に変わったけれど、違和感はあまりなかった。

 音楽や演出、映像も素晴らしくて、さすがNHKが渾身の力を込めて作っただけあるという感じだった。

 ついに3部作が終わってしまい、これからの楽しみがなくなってしまった。原作を読んでもよいのだが、いっぱいあるし、なかなか手が出ない。


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