感想メモ

2017年04月01日(土) べっぴんさん


 NHK朝ドラ。ファミリアがモデルのフィクション。

 すみれ(芳根京子)は坂東営業部という会社の社長をする五十八(生瀬勝久)、病弱な母・はな(菅野美穂)、何でもよくできる姉・ゆり(蓮佛美沙子)の4人家族。

 裕福なので、使用人もたくさんいて、特に父に仕える忠さん(曾我廼家文童)、すみれとゆりの面倒を見てくれる喜代さん(宮田圭子)にはよくしてもらっている。

 ゆりは幼なじみの潔(高良健吾)と結婚。すみれは家を継ぐために紀夫(永山絢斗)に養子に来てもらうことに。


 戦争の影響で、坂東営業部は解散になり、お腹に子供を授かったものの、紀夫も出征。生死もわからない状態になる。

 ゆりとすみれは五十八の故郷・近江に疎開するが、あれほど豪華だった父の建てた家も空襲で焼けてしまい、戦争が終わると何もかもを失っていた。

 すみれは預金が封鎖されることになってしまい、このままでは生活できないと、靴屋の麻田(市村正親)の店先で自分の作る手芸の品を売ることにする。

 女学校時代に手芸倶楽部で一緒だった友人の近況を尋ねると、すみれと同じように幼子を抱え、夫の生死もわからずに過ごしていることがわかり、みんなで生きるために手芸品を作らないか提案をするすみれ。

 手先が器用で何でも型紙を作る良子(百田夏菜子)、病弱だが素晴らしいデザインをする君枝(土村芳)は戸惑いつつもすみれを手伝うことに。

 看護師で、ベビーナースとして活躍していた明美(谷村美月)を説得し、4人で子供のための品を売るお店をやることにするが、紆余曲折あって、なかなかうまくいかない。

 それでも、すみれは強い意志で仕事を続け、店は次第に大きくなっていって…。

 何というか、地味〜な話であった。そして、特に前半が暗くてなかなかに乗れない感じだった。

 病弱なお母さんが死んでしまう第1週では涙を誘われたけれど、その後、大きくなってからのすみれになかなか感情移入ができないまま、あれよあれよと結婚、妊娠、出産。

 戦中の苦労とかもあまり描かれず、終戦を迎えてしまって、そこから物語が始まるものだから、乗れなかったのかもしれないなーと思う。

 最近の朝ドラだと、子役時代で視聴者の心を掴み、その後につながっていたけれど、うまくいかなかったような気がする。

 さらに、みんなが暗い感じで、なんか明るいテンションがあまりなかったのも、視聴者が離れる要因だったのではないだろうか?

 一応最後まで見たけれど、老け役は上手にやっていたものの、子供たちの話も結構強引だったしなぁ…。

 とはいえ、キャラクターの設定はしっかりしていたから、こんな夫婦いるかもとか、こんなのあるかも…みたいなところで楽しむって感じだったのかなー。

 決して悪い作品ではないと思うけれど、やっぱり朝ドラって、暗い中にも元気になろうというカラッとした明るさがないと厳しいのかな〜。朝だしね。

 ということで、次の「ひよっこ」に期待する。


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