2017年01月03日(火) |
奥様はクレイジーフルーツ 柚木麻子 |
柚木麻子 文藝春秋 2016
STORY: 女性誌の編集長として多忙を極める夫を持つアクセサリーデザイナーの初美。夫は優しくて気遣いもあるし、申し分ない結婚生活である…。ただ一つ二人がセックスレスなのを除いては…。
感想: 自由気ままに一人の生活も楽しみつつ、家には勝手知ったる夫がいて、仲もよくて申し分ない生活なのであるが、恋人ではなく、すでに家族の一部と成り果てたのか、二人の間には男女の行為は久しくなく、初美は欲求不満が募る。
そのため、大学の同級生の男や義弟、マンションの真向いの家に住む浪人生などなど、その欲求不満から不埒な考えを起こしたり、一人で妄想したりして、恥ずかしい思いもたびたびしている。
二人の関係をどうにかしたいと思う初美だが、夫の雑誌は休刊寸前で夫は仕事で憔悴しきっている。
夫はそれでいて、いつかは子供はほしいみたいなことも言うが、一向にその気配がない…。
子供がいなくてこういう風な関係になると難しいのかな?とも思った。
子供がいる場合は、子育てに忙しくて、段々そういう感じじゃなくなるというのはよく聞く話だけれど…。
ただまあ、もし子供がほしいなら、不妊治療をするって手もあるのかなーとは思った。そういう行為がなくても人工的にできるしね…。
この夫婦がこの後うまく行くといいよね…。
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