感想メモ

2016年10月03日(月) シン・ゴジラ

 息子がゴジラにはまっていて、先に夫と一緒に「シン・ゴジラ」を見てきた。過去の「ゴジラ」のDVDを借りて見たりもしている。

 「エヴァ」の庵野監督が撮ったということでもあり、すごくよさそうな話を聞くし、見に行くかと…。

 しかし、私は「ゴジラ」のシリーズは1作も見たことがなく、息子が借りてきたDVDを繰り返し見ているのを、ちらちらと見るぐらいのもので、怖そうだし、大丈夫かなと思いながら見に行った。

 いやぁ、やっぱり過去の「ゴジラ」に比べると(とはいえ、ずいぶん古いのしか見てないのだが)、映像のリアリティがすごい。

 息子のを見ていた感じでは、大体のストーリーとして「海とかで異変が起こる→ゴジラが現れる→自衛隊とかが攻撃するが歯が立たない→アメリカとかが圧力をかけてきて核爆弾を使おうとか提案→日本人の知恵で何とかゴジラを封印」みたいなストーリー展開なのかなと思うが、それを踏襲しつつ、現代版の「ゴジラ」になっていたのではないか?

以下ネタバレあり。

 ゴジラが現れたときに、謎の生物の可能性にも触れるけれど、そんなことはあるはずがないから、海底噴火や水蒸気爆発ということで…と会議で決まりそうになる。しかし、テレビの中継で謎の生物が写ってしまい、決定が覆される。

 最初に結論ありきらしい国のあり方に疑問が…。

 一番速い情報は目撃した人の動画投稿やツイッターなどネット情報であったりする。ついで、テレビなどの映像が続く。現場にいない、指示を出すべき者が一番最後にその情報を知る…みたいな。

 ニュースの実況中継や、ネット動画の使い方もうまい。みんな動画を撮るべくスマホで撮影。その間に何が起こるかわからないのに。逃げなきゃダメだろー!

 さらに有識者らしきものを呼んで、ゴジラのその後について聞くが、全く役に立たない。

 総理の会見は、震災のときこんなだった…というのを思い起こされたが、たとえ陸上に上がっても重みに耐えられず死ぬから大丈夫…と総理が述べた直後に、ゴジラ上陸し、全然平気で破壊し出す…という状態には苦笑。

 総理は自衛隊に攻撃要請を出すなどの決断を迫られ、その様子もきっとこんな感じなんだろうなと思わせられるし、自衛隊は自衛隊で、人がいたら攻撃できないんだなーっていうのもそうなんだろうなと思わせられ…。

 そして、自衛隊の攻撃が役に立たず、このままでは総理もやられるとなった時に、総理はヘリで逃げるように言われるのだが、結局逃げる時にゴジラにやられ、総理以下閣僚などすべてが死亡。

 内閣の組織が役に立たなくなったとき、一番無能と思われた人物だけが生き残っていて総理をやることになり、諸外国から核兵器を使用することを迫られる。実際に何かひどい災害が起きたりでこんな風になったら、どうなっちゃうんだろうな? 一応代替案とかあるのかな、やっぱり?

 首都圏から人を逃がすのも大変で、受け入れ先もない。ひどい渋滞になる…。

 ああ、これって、首都圏に何かあったらこんな風になるんだろうなーと…。

 結局、知恵を絞りゴジラを倒す作戦「ヤシオリ作戦」が決行されることになるのだが、これがよく考えられていてすごいなーと。

 無人で電車を爆弾にするのは圧巻だったな。

 音楽も過去の「ゴジラ」で使われた名曲に加え、「エヴァ」で使われていた曲など、すごくマッチしていて、現代版「ゴジラ」はすばらしい仕上がりだったのではないだろうか? 

 過去の「ゴジラ」を尊重しつつ、今時の「ゴジラ」を見せてくれ、そして、何か東京にあったときは、色々と大変になるのだろうなと思わせてくれる現実感あふれる映画だった。


 < 過去  INDEX  未来 >


サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jpアソシエイト
ゆうまま [MAIL]