感想メモ

2016年10月01日(土) とと姉ちゃん


 NHKの朝ドラ。暮しの手帖を創刊した大橋鎭子と花森安治という実在の人物をモデルにしたフィクション。

 常子(高畑充希)は父・小橋竹蔵(西島秀俊)と母・君子(木村多江)の長女。妹の鞠子(相楽樹)、美子(杉咲花)との三姉妹で、浜松に暮らしていた。

 父が早世し、常子にみんなを守ってくれるように頼む。その日から、常子は一家のとと(父)として、生活をすることに決め、「家を建てる」「家族を守る」「妹を嫁に出す」を目標に掲げ、一家のために邁進する。

 家計が苦しくなったため、君子は浜松から実家の深川に戻ることに。君子の実家は深川の老舗材木問屋だったが、母・滝子(大地真央)と折り合いが悪く、連絡を絶っていたのだ。

 一度は実家で暮らすものの、誤解から滝子と君子が決裂してしまい、君子は家を出ることに。たまたま近所で住み込みで働く人を募集していた森田屋に住むことになった小橋一家。

 森田屋は仕出し屋で、そこで働きながら学校へも通うことに。森田屋の面々は小橋一家とは違い、ものすごく口が悪く、いきがよい。大女将のまつ(秋野暢子)、主人・宗吉(ピエール瀧)、妻の照代(平岩紙)、娘・富江(川栄李奈)、板前の長谷川(浜野謙太)らと大家族のように暮らす。

 また、植物の研究に夢中になる帝大生・星野武蔵(坂口健太郎)や親友となる綾(阿部純子)、恩師となる東堂チヨ(片桐はいり)などの人物とも巡り合う。

 時代は戦争の真っただ中に入り、常子は就職し、一家を養う。しかし、ますます景気が悪くなる中、森田屋は食材が手に入らなくなり、店を閉め、高崎に移ることに。さらに深川の材木商も国によって商売ができない状態になり、深川を去ることになる。

 戦中を何とか生き抜いた小橋一家。神出鬼没なおじ・鉄郎(向井理)とともに雑誌作りをすることにした小橋一家。そんな中で、敏腕編集長だった花山(唐沢寿明)と出会い、編集長になってくれるようにお願いする。

 花山と常子は「あなたの暮し」という雑誌を出版する。その雑誌は次第に売れて行き…。

 実在の人物をモデルにした作品は、やはり見ていて面白い気がする。さらに戦前・戦中・戦後を生き抜く時代物はこのところのNHK朝ドラの定番路線になっているような…。

 ととはがんばりすぎちゃって結核になって死んじゃったんだけど、仕事や家のことをがんばりすぎず、もう少し体を大切にしたらよかったのかなーとか、ちょっと思った。

 こんな幼いときに一家の家長になるって、すごいことだよなーと。それから、この小橋家の言葉遣いの美しさがいい感じだったな。

 常子と星野の恋愛は、どうなるのかなと思ったが、やはりそこは実際のモデルの大橋鎭子さんが結婚しなかったためか、結婚までは至らなかったね。

 「あなたの暮し」に関しては広告を入れてないことにびっくり。商品試験で色々な工夫をしたり、その試験方法を巡ってトラブルが起きたりと、実際にも多分あったんだろうけど、どこのメーカーなんだろうな…とか少し思うような場面も。

 色々な人物が出てきたわけだけれど、その中で印象に残っているのは…。

 常子が最初に就職した会社のタイピストのリーダー的存在早乙女(真野恵里菜)や常子をはめた多田かをる(我妻三輪子)。

 アカバネ電器の社長・赤羽根(古田新太)が怖すぎだったな。ちとせ製作所の社長・田中(蛍雪次朗)もいい味出してたな。

 それから子役の子たち、みんなかわいかったな。

 半年間楽しんでみることができた。次の朝ドラにも期待。


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