感想メモ

2015年01月29日(木) バンクーバーの朝日

 予告篇を見て、なんとなく爽快感が得られそうな話なのかな?と思って、見に行ったのだけれど、あまり爽快感のある話ではなく、映画の8割以上が暗い重苦しいムードであった…。

 史実をもとに作られているのだし、仕方ないのかとも思うのだが、もう少し明るい描写(=野球シーン)が多いのかと思っていたら、そうでもなく…。

 カナダに移民として渡った二世たちの苦しい状況が描かれるこの作品。結局カナダに移住しても、生活は苦しく、不景気と戦争の影が忍び寄る中、日系人への差別はあからさまに行われており、失業を余儀なくされる者も。

 親世代は、英語をしゃべったり、カナダ人と交わろうとはしない人々が多い。二世は学校で優秀でも奨学金ももらうことはできず、進学することもかなわず、カナダ人の半分ほどの賃金で労働させられた上に、いらないとなれば即首を切られてしまう。

 そんな中、野球チーム「朝日」も非常に弱く、カナダ人相手にかなうわけないと弱腰…。メンバーも失業して職探しに行くため、チームを離脱したりと逆境に置かれている。家族からも野球にうつつを抜かして…と冷たくあしらわれている。

 そんな中、新キャプテンとなったレジー(妻夫木聡)は、ふとしたことからバントをし、塁に出られるのではと考え、それを実行に移す。カナダ人は大柄で力は強いが小回りが利かず、このバント作戦は功を奏し、メンバー全員がバント作戦をすることで、初めてカナダ人チームに勝つことができた。

 カナダ人チームは審判もフェアではなく、ボールもストライクとなってしまうようなインチキがまかり通る世界。

 しかし、朝日が勝ち続けることにより、頭脳野球の面白さに目覚めたカナダ人観客からも「フェアにやれ」という声が上がり…。

 とまあ、順風満帆に行くのかと思えば、そうはいかないのが人生というもので、色々と落ち込ませるようなことが次々と起こるわけだけれど、やっとのことで、勝った、これからもう少し事態が好転するかな?と思わせながら、最後には日本が真珠湾を攻撃し、日系人は敵国人として、強制収容所に送られることになる。

 朝日のメンバーもちりぢりになってしまい、そこで映画が終わってしまう…。

 その後、朝日のメンバーがそろうことは二度となかったらしい。

 でもでも、映画なんだし、その後みんながどうなったのか、少し見せてほしかった…。

 あまりにも希望のないぶった切りな終わり方で…。

 まあ、史実がそうなのだから仕方ないんだとは思う。

 でもでも…なんかもう少し違った終わり方とかあったんじゃないかな…とちょっと釈然としないものが残ってしまった…。


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ゆうまま [MAIL]