スタジオジブリの新作。「借りぐらしのアリエッティ」の監督である米林宏昌の2作目。
NHKの特集などを見て、原作がイギリスだかの児童文学で、宮崎駿ですら映像化するのは困難と言わしめた作品だということがわかった。
自分が大嫌いで心を閉ざす少女・杏奈の成長物語である。
喘息の療養のため、北海道の田舎に行くことになった杏奈は、そこで古い洋館を見つける。人が住んでいないはずの洋館には、マーニーという金髪の少女がいて、杏奈と親しくなる。
マーニーとのかかわりを通して、杏奈は心を開いていく…という話なのであるが…。
確かに、宮崎駿が映像化が難しいと言うのがわかったような気がする。
後半、マーニーの謎に迫っていく部分では、そうだろうなーという思いを持ちながら、感動することはするのであるが、正直な話、途中のマーニーと杏奈のやり取りがちょっと乗れないところがあった。
どうしてこんなに仲良くなれたのか、二人の心情部分が絵だけではやはり伝えきれていないのかもしれないと思った。
原作には少女の心の動きが細かく描写されているらしい。原作を読んでみたいような気もした。
しかし、背景の絵の美しさや、登場人物の描かれ方などは、今までのジブリを踏襲していて、美しく、息をのまれる感じがする。
この話は、見たときの年齢やそのときに置かれた境遇などで、感想も変わってきそうだ。
もっと若い頃に見たなら、もう少し違った印象を持ったかもしれないのであるが、一児の親となった今、私は杏奈の育ての親の気持ちになってしまい、あんまり杏奈を受け入れることができなかったというか、杏奈に感情移入ができなかった。
もしかしたら、そこが一番私が乗れなかった部分なのかなとも思う。
この先、ジブリは解散するとかいう噂も流れているが、ここまでの品質のものが作れるのであるし、原作を使う使わないは別として、もう少し気持ちが晴れやかになるような作品をまた作ってもらいたいなーとちょっと思う。
せっかくここまでできるのだから、もっと後進の人を育てていってほしいものだ。
 
 
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