 
篠田節子 光文社文庫 (2003) 2007
STORY: 隣の子供をかみ殺してしまった愛犬のゴールデン・レトリーバーのポポ。ポポを殺処分するしかないという夫や家族の冷たさに、専業主婦の妙子はポポとともに当てもないまま家を逃げ出す。
感想: 専業主婦として必死で子育てをし、夫に尽くしてきた日々。しかし、子供は大きくなれば独立し、母親を疎ましく思い、冷たくなる。そして、夫もまた女としては終わったとしてしか見てくれていない。
そんな中で起きた不運な出来事。隣の家の子供が愛犬にひどいことをして、驚いた愛犬が子供をかみ殺してしまった…。
押し寄せるマスコミ。夫も娘たちも犬は保健所に連れて行って殺してもらうしかないという。
今までかわいがっていた愛犬は、娘たちよりも、夫よりも、妙子にとってはなくてはならないかけがえのない存在だったのに…。
そこで、妙子は家を飛び出すのだが、様々な経緯を経て、たどり着いた山奥の小屋。そこで、愛犬とともに余生を過ごすことに…。
逃避行の場面もドキドキするけれど、その後の生活も含めて、色々考えさせられる話。
男性の人も読んでもらうと、女性の気持ちが少しはわかるかも?
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