東野圭吾 文春文庫 2006
STORY: 弟の学費を捻出したいあまりに強盗に入った先で、とっさに殺人を犯してしまい、刑務所に入ることになった兄・剛志。兄と2人きりで暮らしてきた弟・直貴の生活はその日から一変し・・・。
感想: 映画化もされた作品で、義母よりあらすじを聞いていた。あらすじを聞いていても面白く読み進めることができ、続きが気になった。でも、どうも最後に来て話が失速・・・という感じが個人的にちょっとしたのが残念。
刑務所からの手紙がタイトル通り重要な要素となる。弟は兄からの手紙により、兄が刑務所に入っているということを周りに知られ、進学も就職も自分の夢も結婚も・・・すべてがダメになる。そして、兄と縁を切ろうとする。
兄は弟と2人だけで生きてきており、何とかして弟を大学に行かせたかった。そこで強盗に入り、はずみで人を殺してしまい、刑務所に入れられてしまう。弟は自分のせいで兄が犯罪を犯したのだと負い目も感じるが、やはり自分だけでなく、自分の妻や娘にまで影響が及ぶのを見て、考えが変わって行く。
しかし、弟は被害者の気持ちは考えたことがなかったに等しい。自分たちが被害にあうことで初めてそこまで思いが至る。
色々なことを考えさせられる話だった。でも、最後の終わり方がどうも・・・。それと、途中で出てくる社長さん・・・。この人の言葉は含蓄があるような感じもしたんだけど、結局何が言いたいのかが私の頭ではよくわからなかった・・・。
そう、読者に判断を任せるという部分がすごく多くて、どうもそれが不完全燃焼みたいな印象を持たせてしまうんだろうなぁ。だから、読み終わっても、いい話だった、とか爽快感がということもなくて、えっ?これで終わり?みたいな感じになってしまうんだ・・・。
そういうところはちょっと残念だったのかな・・・。
↓映画版
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