| 2007年05月29日(火) |
八日目の蝉 角田光代 |
角田光代 中央公論新社 2007
STORY: 不倫相手の赤ん坊を連れ出した希和子は赤ん坊とともに逃避行を続け・・・。
感想: 読売新聞の夕刊で読んだ連載小説。もう一度続けて読みたくて読んでみた。加筆修正はなし。やはりとても面白くてぐいぐい引き込まれてしまった。
この事件に関わった人はすべてがかわいそう。でも、きっと一番悪いのは希和子をたぶらかした男なのだろう。不倫をし続け、執拗に希和子に付きまとった男。そして、希和子に嫌がらせをし続けた妻。希和子自身も傷つき、犯罪とはわかっていても守り続けようと思った子供の薫。でも、その子も事件後は誘拐された子として辛い毎日を送ることになってしまう・・・。
何だか切ない話なんだけれど、とても心に残る。私には不倫をする気持ちはわからない。けれど、男に言い寄られて断れずにずるずると・・・という気持ちは、読んでいて少しわかるような気もした。
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